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最小限のシステムでX Window Systemのスクリーンショットを撮るには 北浦訓行 |
X Window Systemのスクリーンショットを撮るには、ImageMagickのimportコマンドやGIMPの画面取り込み機能を使うのが一般的だ(X Window Systemのスクリーンショットをとるには参照)。また、GNOMEやKDEには専用のアプレットが用意されている(GNOMEでスクリーンショットを撮るには、KDEでスクリーンショットを撮るには参照)。しかし、これらの機能はあくまでもオプション的な位置付けなので、最小限のシステム構成ではインストールされないこともある。
そのようなシステムでも、xwdコマンドは存在するはずだ。xwdコマンドは、X Window Systemに付属しているコマンドであり、X Window Systemが動作するシステムであれば、ほぼ間違いなく使用できる。
xwdコマンドの制限としては、ほぼX Window Systemでしか使用されないXWDという形式のイメージフォーマットになってしまう点がある。X Window Systemの世界では一般的だが、WindowsやMacintoshのグラフィックツールではサポートされていないことが多い。The GIMPやImageMagickのconvertコマンドで変換すれば、WindowsやMacintosh用のグラフィックソフトでも読み込むことができる。
ウィンドウマネージャのフレーム込みで、001.xwdというファイルにスクリーンショットを撮るには、次のコマンドを実行する(キャプチャ対象のウィンドウはマウスで指定)。
$ xwd -frame -out 001.xwd |
画面全体のスクリーンショットを002.xwdというファイルに撮るには、次のコマンドを実行する。
$ xwd -root -out 002.xwd |
xwdでよく利用されるオプションには、以下のようなものがある。
オプション |
意味 |
-nobdrs | ダンプにXのウィンドウの境界を構成するピクセルが含まれないように指定する |
-out file | 出力ファイル名をコマンドラインから指定する。デフォルトは標準出力に出力される |
-frame | 手動でウィンドウを選択する際に、ウィンドウマネージャのフレームの部分も対象とする |
-root | ルートウィンドウをキャプチャする |
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