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GNOMEでスクリーンショットを撮るには 北浦訓行 |
X Window Systemのスクリーンショットをとるにはでは、importコマンドとGIMPを使ったスクリーンキャプチャの方法を紹介したが、両者ともファイルを保存するときにファイル名を指定しなければならないので、大量の画面をキャプチャするといった目的にはあまり適していない。
GNOMEパネルの左端に表示された「スクリーンショット」のアイコン。小さくて見にくいが、ウィンドウのアイコンとディスプレイのアイコンが上下に重なっている |
GNOMEで大量の画面を連続的にキャプチャするときは、「スクリーンショット」というアプレットを使うと便利だ。「スクリーンショット」は、GNOMEメニューの[アプレット]−[ユーティリティ]とたどって、[スクリーンショット]をクリックすると起動する。「スクリーンショット」は起動すると、GNOMEパネルの左端に表示される。
スクリーンショットを撮る前に、設定を行おう。「スクリーンショット」のアイコンを右クリックするとメニューが表示されるので、その中から[設定]をクリックする。すると、[スクリーンショットアプレットの設定]というウィンドウが表示される。ここで特に設定が必要なのは[ファイルとアプリ]なので、タブをクリックする。
[スクリーンショットアプレットの設定]ウィンドウの[ファイルとアプリ]画面 |
画像を保存するディレクトリは、初期設定ではユーザーのホームディレクトリになっている。また、画像ファイル名は、初期設定ではキャプチャした日時が入った名前になる。具体的には、「`date +%Y_%m_%d_%H%M%S`_shot.jpg」と設定されていて、「date年月日時分秒_shot.jpg」というファイルになる。ファイル名として使用できる記号の意味は、man dateコマンドを実行すると表示される。
ファイルの種類は、ファイルの拡張子によって自動判別される。初期設定では上記の例のとおりJPEGファイルになるが、画面キャプチャの場合はPNGやTIFF形式の方がいいだろう。設定が終わったら、[OK]ボタンをクリックして設定のウィンドウを閉じる。
また、「スクリーンショット」アプレットの位置を変えるには、「スクリーンショット」のアイコンを右クリックすると表示されるメニューで[移動]をクリックする。すると、GNOMEパネル上での位置を変更できる。
ウィンドウをキャプチャするときは、上のアイコン(ウィンドウのデザイン)をクリックする。すると、マウスポインタが「+」の形に変わるので、キャプチャしたいウィンドウをクリックする。すると、ブザーが鳴ってウィンドウがキャプチャされ、指定したディレクトリに指定したファイル名で保存される。
画面全体をキャプチャするときは、下のアイコン(ディスプレイのデザイン)をクリックする。
なお、「スクリーンショット」のドキュメントは、日本GNOMEユーザー会のWebサイトで日本語訳(http://www.gnome.gr.jp/~emerald/screenshooter/screenshooter_applet/
)が公開されている。また、KDEには「KSnapshot」という画面キャプチャ用のソフトウェアがある。KSnapshotについてはKDEでスクリーンショットを撮るにはを参照。
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