大量のメールにざっと目を通したい場合がある。通常はメールを選び、スクロールバーでメール本文をスクロール表示させるが、Outlookでは、[スペース]キーだけを使って、このメール選択とスクロール表示を次々と行うことができる。
対象OS:Outlook 2003
毎日、たくさんのメールを受け取っている人にとって、受信したメール全部に目を通すのは、なかなか骨の折れる作業である。一般的には、件名一覧から読むべきメールを選択し、スクロールバーを操作しながらメール本文に目を通すことになるだろう。つまりこの作業では、「件名一覧から特定のメールを選択」という操作と、「メール本文のスクロール操作」という2つの操作を交互に実施しなければならない。
しかし場合によっては、受信した全てのメールを次々と開き、メール本文も全てスクロールしてざっと目を通したいことがある。このようなときに、2つの操作を交互に実行するのは面倒だ。
Outlook 2003を使っているなら、これら2つの操作を[スペース]キーだけで次々と実行できる。
[スペース]キーだけで表示メールの選択と、メール本文のスクロールを次々と行うには、Outlook 2003の閲覧ウィンドウを使う。このウィンドウは、デフォルトではOutlookウィンドウの一番右側のペインに置かれ、選択されたメールの本文が表示されている。
[スペース]キーだけでメールが読めるように設定するには、Outlookの[ツール]−[オプション]から表示される[オプション]ダイアログの[その他]タブをクリックし、[閲覧ウィンドウ]ボタンをクリックする。
次に表示される[閲覧ウィンドウ]ダイアログの[Spaceキーで閲覧ウィンドウをスクロールする]チェックボックスがオンであることを確認する。この設定は、デフォルトでオンになっているはずだ。
操作は次のようになる。
Outlookのメールの件名一覧(デフォルトでは中央のペイン)から、読みたい一連のメールのうち、最もリストの上側にあるものをクリックする。すると、選択したメールの本文が閲覧ウィンドウに表示される。次に表示されたメールの本文をクリックしマウスのポインタを点滅させる。
このときの挙動は閲覧ウィンドウの状態によって次の2つに分かれる。
この場合に[スペース]キーを押すと、メール一覧の次のメール(リスト上の1つ下のメール)が選択され、そのメールの本文が閲覧ウィンドウに表示される。
この場合に[スペース]キーを押すと、閲覧ウィンドウがスクロールアップし、メール本文の続きが読める。
繰り返し[スペース]キーを押せば、閲覧ウィンドウ内部を次々とスクロールアップしてメール本文の最後まで読める。そしてメール本文の最後が表示された状態で、さらに[スペース]キーを押すと、次のメールが選択され、閲覧ウィンドウにそのメールの内容が表示される。
つまり、[スペース]キーだけを次々と押していけば、閲覧ウィンドウをスクロールし、スクロールが最後まできたら次のメールを表示し…、という操作が可能になるわけだ。
なお、ここではリストの上から下への移動、スクロールアップだけを説明したが、[Shift]キーを押しながら[スペース]キーを押すと、逆順(下から上)に移動できる。
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