AmaterasUMLはユースケース図の作成もサポートしています。ユースケース図は、クラス図を簡単に拡張したものとなっていますので、操作感覚はクラス図とほぼ同等のものとなっています。残念ながら、ユースケース記述に関してはサポート外となっています。
[ファイル]→[新規作成]→[その他]→[AmaterasUML]→[ユースケース図]を選択して新しいユースケース図を作成します。
ユースケース図エディタでは、アクター、ユースケース、システム境界を作成できます。作成したユースケースやアクターは関連、汎化、包含、拡張といった関係を設定できます。そして、クラス図と同じようにパレットからドロップすると、各モデルを作成できます。
システム境界を移動させると、中にあるユースケースも一緒に移動します。これはシステム境界とユースケースの間に親子関係が設定されているためです。
ユースケースをシステム境界から出す場合は、システム境界の外までユースケースを移動させてください。逆に、システム境界の外のユースケースをシステムに含める場合は、システム境界の中までユースケースを移動させてください。
ユースケースには、ファイルを添付できます。想定される利用状況としては、ほかのエディタでユースケース記述を作成しユースケースに添付したり、ユースケースを実現するための概念クラス図を作成し、ユースケースへ添付するといったことを想定しています。
任意のユースケースを選択し、プロパティーシートの[リソース]を選択してください。プロパティーシートの[…]ボタンを押すとワークスペース内のファイルを選択するダイアログが開きます。ここで、添付するファイルを選択して[OK]を押してください。ファイルが添付されたユースケースにはファイルアイコンが追加されます。
ファイルが添付されたユースケースをダブルクリックすると、添付されたファイルが開きます。添付ファイルには、AmaterasUMLで作成したファイル以外でも、Eclipseで開ける形式ならば、何でも指定できます。
AmaterasUMLはまだまだ開発途上のプラグインです。アクティビティ図やステートチャート図なども今後の拡張でサポートされていくかもしれません。また、Javaとの連携機能として、Javaクラスからシーケンス図へのリバースエンジニアリングなども検討中です。
お手軽に利用できるUMLモデリング環境として、ぜひ1度試してみてください。また、機能に対する要望やバグの修正などを受け付ける日本語フォーラムもありますので、ご活用のほどよろしくお願いします。
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