「TEDTalks」の中から、編集部の太田が「ビビビ」と感じた動画をピックアップし、定期的に紹介する新企画。今回取り上げる動画は、「How to "sketch" with electronics」だ。
本連載では、TED(「Technology Entertainment Design」の略)が主催するカンファレンスの講演動画「TEDTalks」の中から、編集部の太田が「ビビビ」と感じた動画をピックアップし、紹介していきます。
リー・ベッシュリー(Leah Buechley)氏は、イリノイ大学のルイス研究室で開発された電気を通す魔法のペンを使ったプロジェクトを紹介した。
電子回路の設計には、多くの時間と費用がかかる。また、できあがった電子回路基板は、四角形で平面的で固く小さく、応用が利かない。そこで、彼女の研究チームは「もしも、絵を描くようにして電子回路を設計でき、表現豊かな電子回路基板が作れたら、可能性が広がるのではないか」と考えた。
開発された電気を通すペンを使えば、紙に電子回路を描くだけで電気のスイッチが作れてしまう。さらに、ペンで書かれた8本の線に指をタッチすれば、「ドレミファソラシド」とそれぞれの線から音を鳴らすこともできる。このペンを、絵本や教育教材に応用することも可能だ。
リー氏は、「紙と鉛筆でできることなら、何でも電子回路にできる」と教えてくれた。
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