「TEDTalks」の中から、編集部の太田が「ビビビ」と感じた動画をピックアップし、不定期に紹介する企画。今回取り上げる動画は、「Hands-on science with squishy circuits」だ。
本連載では、TED(「Technology Entertainment Design」の略)が主催するカンファレンスの講演動画「TEDTalks」の中から、編集部の太田が「ビビビ」と感じた動画をピックアップし、紹介していきます。
アンマリー・トーマス(AnnMarie Thomas)氏は、小麦粉から作った2種類の粘土を使って、やわらかい電子回路を作っている。これを使えば、はんだごてや電子基板を用いずに、幼い子どもにも安心して創造の機会を与えられるという。
アンマリー氏は、キモとなる2種類の小麦粉粘土を家庭の台所にある道具で作る。1つめの粘土は、水、小麦粉、植物油、酒石英(ワインの樽にたまる沈殿物を再結晶させたもの)、塩を混ぜ合わせて作る。もう1種類の粘土は、先ほどの粘土の材料であった「塩」を「砂糖」に置き換えた材料だけだ。
ご存じのとおり、食塩水は電気を通し、砂糖水は電気を通さない。したがって、塩を使った粘土は電気を通し、砂糖を使った粘土は電気を通さない。この2種類の粘土を使えば、電子回路が作れるというわけだ。塩の粘土は、市販の粘土の2倍も電気を通すという。アンマリー氏がひと夏かけて編み出したレシピはこちら。
このレシピは、世界中からアクセスされている。米国西部にあるユタ州のお母さんや英国の科学研究者も使っているそうだ。手作りの電子工作キットで、遊んでみてはいかがだろうか。
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