時刻情報を同期する「NTP」の仕組みと、ルーターへの設定方法CCENT/CCNA 試験対策 2015年版(29)(2/2 ページ)

» 2015年12月18日 05時00分 公開
前のページへ 1|2       

演習問題

Q1.ルーターに、NTPサーバーとして最大の信頼度を設定するstratumの値はいくつか?

ア.0
イ.1
ウ.15
エ.16


A1.「イ.1」
Stratumは0から15までが有効範囲ですが、Stratum 0は原子時計などでしか使用できません。一般的に使用できるstratumの最大値は1となります。


フキダシ内をクリックすると答えを表示します(表示後ページをリロードすると、再び非表示になります)

Q2.手動で時刻情報を設定した後で、タイムゾーンをUTCからJSTに変更した。

時刻情報はどうなるか。

ア.時刻が進む
イ.時刻が戻る
ウ.変化しない
エ.初期化される


A2.「ア.時刻が進む」
UTC(協定世界時)と比較すると、JSTは+9時間の時差がありますので、タイムゾーンをUTCからJSTに変更すると、時刻が9時間進みます。


Q3.ルーターをNTPサーバー、NTPクライアントとして同時に機能させることはできるか?

ア.できる
イ.できない


A3.「ア.できる」
例えば、「『NTPサーバー』―『(NTPクライアント)ルーター(NTPサーバー)』―『ノートPCなど』」のように接続されている環境では、ルーターにNTPサーバー/NTPクライアントの両方の役割を持たせることができます。中間のルーターが、時刻情報の中継を行っているイメージです。


予告

 次回は、CCENTの出題範囲の6.1「ネットワーク デバイスのセキュリティ機能の設定と確認」について説明します。

「CCENT/CCNA 試験対策 2014年版」バックナンバー

筆者プロフィール 齋藤貴幸

齋藤貴幸(さいとうたかゆき)

ドヴァ ICTソリューション統轄本部 デベロップメント&オペレーショングループ 2部

情報系専門学校の教員を12年勤めた後に同社へ入社、エンジニアへ転向。沖縄県と首都圏を中心にネットワーク構築業務に携わる。また、シスコ・ネットワーキングアカデミー認定インストラクタートレーナーとして、アカデミー参加校のインストラクターを指導している。炭水化物をこよなく愛する男。


前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

スポンサーからのお知らせPR

注目のテーマ

Microsoft & Windows最前線2025
AI for エンジニアリング
ローコード/ノーコード セントラル by @IT - ITエンジニアがビジネスの中心で活躍する組織へ
Cloud Native Central by @IT - スケーラブルな能力を組織に
システム開発ノウハウ 【発注ナビ】PR
あなたにおすすめの記事PR

RSSについて

アイティメディアIDについて

メールマガジン登録

@ITのメールマガジンは、 もちろん、すべて無料です。ぜひメールマガジンをご購読ください。