「仕事の段取りはサクッと済ませたいのに、相手は打ち合わせを求めてくる」「もっと話し合いたいのに、相手は効率重視で冷たい感じがする」――このような「あの人と分かり合えない」ギャップは、どうすれば埋まるのでしょうか?
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皆さんは、「コミュニケーションの取り方が合わない人」にストレスを感じたことはありませんか?
仕事の段取りはテキストのやりとりでサクッと済ませたいし、幾つかの選択肢の中から効率良く進めたい。でも、相手はやたらと「話し合いましょう」と持ち掛けてきて、ミーティングも、話がくどくてまとまらない――。
あるいは、逆の場合もあるでしょう。
相手の考えを理解したいし、自分の中でも、「何のために、それをするのか?」を十分納得した上で仕事を進めたい。だから、相手とじっくり話し合いたい。でも、相手から、「話し合いの目的は何ですか?」「テキストで送ってもらっていいですか?」のように、効率を求められたりせかされたりすることが多くて、何となく「冷たくあしらわれている」感じがする――。
もちろん、コミュニケーションを取った方がいいとは思うし、別に、毛嫌いしているわけではない。相手のことを理解して、ちゃんと仕事がしたいだけ。けれども、コミュニケーションの好みが違うと、案外ストレスに感じてしまいます。場合によっては、「○○さんはめんどくさいな」なんて、思うことも多いもの。
このようなコミュニケーションギャップ、どうすれば埋まるのでしょうか?
なぜ「あの人と分かり合えない」のでしょうか。その理由を一言でいえば、人によって、コミュニケーションの取り方の「タイプが違うから」なのでしょう。
前出の、「サクッと済ませたいタイプ」は、結論重視で段取り良く、効率的に物事を進めたいと思っているし、「じっくり話し合いタイプ」は、プロセス重視で、納得感を大切にしたいと思っている……。
これは、良い/悪いではなく、「タイプの違い」「好みの違い」です。
タイプが違う人たちが、お互いを理解し合うためにはどうすればよいのでしょうか。その最初のステップは、恐らく「人には、幾つかのタイプがある」と理解することではないでしょうか。
この違いは、男性と女性の「コミュニケーションの仕方の違い」と似ています。語感分析の第一人者、感性アナリストの黒川伊保子さんは、「男女によって脳は違う」といいます。
以下、「男性脳と女性脳、そしてAI」から引用します。
女性脳はプロセス思考で、右脳と左脳の連携が良く、共感型です。プロセスを語り、共感して聞いてもらうことで、問題解決エンジンが働いて答えを出すんです。逆に男性脳は、まず結論から入り、問題点を見つけて素早く行動する装置です。
出典:男性脳と女性脳、そしてAI(SANYO CHEMICAL MAGAZINE)
これは、どちらが優れているとかではなく「特性の違い」です。「相手と自分では、物事を理解するプロセスが違うのだ」と知ることで、いい意味で割り切れます。
また、「相手が結論から伝えられるのが好きなら、そのようにしてみようかな」とか、「相手が、プロセスを大切にするなら、まずは話を聞いてみようかな」といった作戦が立てられます。
まずは、「相手のタイプを知る」ことが、大切なのでしょうね。
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