ハードな仕事に「これ以上いくとヤバい」と感じたことはありますか? しかも、逃げられない状況で。そんな「心と身体が追い詰められたとき」の対処法を伝授します。
この1年は、ボクにとってかなりキツい毎日でした。
幾つかの仕事を掛け持ちしており(いわゆる、複業ってやつですね)、成果を求められる案件を複数抱え、リーダー的な役割も果たし、毎日が「何とかしなきゃ」という焦りと、「このままじゃまずい」というプレッシャー。しかも、どんなに理想を掲げて頑張っても、なかなか形が見えてこない現実。どうすれば解決できるのかが分からなくて……。
こういう状況が続いて、夜なかなか寝付けなかったり、やっと眠れたと思ったら2時間ぐらいで目が覚めたり――そんな毎日の繰り返しでした。正直にいうと「頼むから、もう許して」って感じで。
実は、いまもまだそこから完全には抜け出せていません。ただ、この1年を振り返って、「よく、心と身体を壊さずに頑張ってきたな」とは思っています。「ギリギリのラインを攻めた」というか。もっとも、攻めたくて攻めたわけではありませんが。でも、「こういう感じのときはヤバいので、気を付けてね」という限度に気付けました。
そこで、この1年間を振り返りながら、ボクが「本当にキツかったときに、やってきたこと」をちょっとまとめてみたくなりました。
最初に、現在の仕事がどんな感じなのかをお話ししますね。
ボクはいま、大きく分けると3つの仕事をしています。1つ目は、経営しているNPO法人「しごとのみらい」の仕事。2つ目は、複業社員として働いている「サイボウズ」の仕事。3つ目は、行政機関に近い「地域活性化」の仕事です。
しごとのみらいは組織作りやコミュニケーションの講演や研修、サイボウズはマーケティング、地域活性化の仕事は企業研修型のワーケーション企画や地域の企業と複業人材をマッチングする仕組み作りをしています。
一見バラバラに見えるかもしれませんが、ボクの中では、「楽しく働く人やチームを増やす」という意味で一貫していて、それぞれが大切な仕事です。
で、何でこのような働き方になったのかというと……。
ボクは新潟在住でもともとはしごとのみらいの仕事だけをしていましたが、2017年から東京のサイボウズで複業を始め、新潟と東京を行ったり来たりしながら複業をしてきました。二拠点ワークや複業をしてきた経験から、「もしも、地域の企業で都市部の人たちが複業できたら、地域の企業にとっても、都市部で地域に関心がある人にとってもいいのではないか」と思って、自分でできる範囲で小さな取り組みを重ねてきました。
活動の成果が実り、2020年から、地元のワーケーションや地域の企業と複業人材をマッチングする仕組み作りに取り組むことになりました。うれしかったです。
一方で、「これからはハードワークになるな」とも思いました。なぜなら、既存の業務に加えて、新たな業務が加わるからです。それでも請けようと決めたのは、テレワークや複業の実務経験がある人が周りにおらず、自分でいうのはおこがましいのですが「適任者はボクしかいない」と思ったからです。
また、こういった話になったのは、これまで動いてきた結果でもあるので、「断るに断れない」という現実もありました。せっかくここまで来たのに「大変なのでやりません」というわけにはいかないし、やってみたいことでもあったので。
「やってみたい」と「断れない」はありつつも、「まぁ、何とかなるだろう」と思って取り組み始めたのですが、まぁ、大変でした。1つ目は「身体の大変さ」です。圧倒的に時間が足りなくて、平日の日中以外も仕事しました。「そりゃ、そうだろう?」って話かもしれませんが(笑)。
それ以上に、「心の大変さ」の方が大きかったのです。
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