Google Cloudは、Terraformを活用した新たな新たなマネージドサービス「Infrastructure Manager」を発表した。
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Google Cloudは2023年9月13日(米国時間)、IaC(Infrastructure as Code)ツール「Terraform」を活用した新たなマネージドサービス「Infrastructure Manager」を発表し、一般提供を開始した。
Infrastructure Managerは、Google Cloudで提供されているインフラリソースをIaCの原則に基づいて管理できるようにするマネージドサービスだ。Terraformの特徴である宣言的モデル(Declarative)や、再利用可能なモジュール、検証(シンタックスとポリシー)を活用して、Google Cloudインフラリソースをデプロイ、設定、管理できるようになるという。
Google Cloudは、Infrastructure Managerの主な機能と利点を次のようにまとめた。
ビルドパイプラインを設定することなく、TerraformとIaCアプローチを使用してGoogle Cloudのインフラリソースを管理できる。バージョン管理や再利用、共有が可能なリソース構成を定義することで、安全で一貫性のある反復可能な方法でインフラをデプロイ、変更、管理できるようになる。Infrastructure Managerは、デプロイメントワークフローの自動化と標準化を支援し、インフラストラクチャのデプロイメント全体で一貫性や効率性、拡張性を実現する。
Infrastructure Managerは、Terraformの状態管理機能により、デプロイ管理を簡素化する。リソースのライフサイクルを簡単に追跡、管理し、構成を更新し、管理された監査可能な方法で変更を適用できる。TerraformのPlan and Applyワークフローにより、Infrastructure Managerは予測可能性を保証し、意図しないインフラストラクチャ変更のリスクを最小化する。
Google Cloudが提供するCompute EngineインスタンスやCloud Storageバケット、BigQueryデータセット、Kubernetesクラスタなどさまざまなリソースを簡単にプロビジョニングし、管理できる。これらは全て、あらかじめパッケージ化され推奨されているTerraformモジュールやTerraformプロバイダー、ジャンプスタートソリューションなどのGoogle Cloudライブラリを使用しているという。
Infrastructure Managerは、監視とトラブルシューティングのためのCloud Loggingや、きめ細かなアクセス制御のためのIdentity and Access Management(IAM)など、他のGoogle Cloud製品やサービスと統合し、インフラストラクチャ管理体験を強化する。
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