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【 ifconfig 】コマンド――ネットワークインタフェースを設定するLinux基本コマンドTips(151)

本連載は、Linuxのコマンドについて、基本書式からオプション、具体的な実行例までを紹介していきます。今回は、ネットワークインタフェースの設定を表示、変更する「ifconfig」コマンドです。

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 本連載は、Linuxのコマンドについて、基本書式からオプション、具体的な実行例までを紹介していきます。今回はネットワークインタフェースの設定を表示、変更する「ifconfig」コマンドです。

ifconfigコマンドとは?

 「ifconfig」コマンドはネットワークインタフェースの設定状況を表示したり、設定を変更したりするコマンドです。

 古くから使われているコマンドですが、現在は「ip」コマンド(連載第146回第149回)への移行が進んでいます。



ifconfigコマンドの書式

ifconfig [オプション] [インタフェース]

ifconfig インタフェース [アドレスファミリー] 操作オプションまたはアドレス

※[ ]は省略可能な引数を示しています。


インタフェースに続いて「アドレスファミリー」を指定するとTCP/IP(デフォルト)以外のプロトコルを解釈できる。指定できるのはinet(TCP/IP)、inet6(IPv6)、ax25(AMPR Pakcet Radio)、ddp(Appletalk Phase 2)、ipx(Novell IPX)、netrom(AMPR Packet radio)。





ifconfigの主なオプション(表示)

短いオプション 意味
-a 停止(down)しているものを含め、全てのインタフェースを表示する
-s インタフェースの通信状況を簡潔に表示する

ifconfigの主なオプション(操作)

up インタフェースを起動する
down インタフェースを停止する
add インタフェースにIPアドレスを追加する
del インタフェースからIPアドレスを削除する
metric 値 インタフェースのメトリック値を設定する
mtu 値 インタフェースの最大転送単位(MTU)を設定する
netmask アドレス インタフェースのネットマスクを設定する
tunnel アドレス IPv6 over IPv4トンネルを作成する
hw ether アドレス MACアドレスを設定する


インタフェースの状態を表示する

 「ifconfig」で現在のネットワークインタフェースの設定を表示します(画面1)。ipコマンドの「ip addr」に相当します。

 「ifconfig -a」では停止しているものも含め、全てのインタフェースを表示します。「ifconfig インタフェース」では、指定したインタフェースだけを表示します。

 通信状態を簡潔に表示するには「ifconfig -s」とします。「-a」と同時に指定したい場合は「ifconfig -a -s」のようにします。

コマンド実行例

ifconfig

(現在の状態を表示する)(画面1

ifconfig eth0

(eth0の状態だけを表示する)

ifconfig -a

(全てのインタフェースの状態を表示する)

ifconfig -s画面1

(通信状態だけを簡潔に表示する)


画面1
画面1 ネットワークインタフェースの状態を表示したところ


インタフェースを起動、停止する

 インタフェースを起動するには「ifconfig インタフェース up」、停止するには「ifconfig インタフェース down」とします(画面2)。実行にはroot権限が必要です(連載第68回)。

 ipコマンドの「ip link set インタフェース up」と「ip link set インタフェース down」に相当します。

コマンド実行例

ifconfig インタフェース up画面2

(指定したインタフェースを起動する)

ifconfig インタフェース down画面2

(指定したインタフェースを停止する)


画面2
画面2 ネットワークインタフェースを停止後、起動したところ


インタフェースにIPアドレスを設定する

 インタフェースにIPアドレスを割り当てるには「ifconfig インタフェース IPアドレス」のように指定します(画面3)。このとき、指定したインタフェースが自動的に起動します。実行にはroot権限が必要です。

 変更ではなく追加、削除したい場合は「ifconfig add インタフェース IPアドレス」「ifconfig del インタフェース IPアドレス」とします。

コマンド実行例

ifconfig インタフェース IPアドレス

(インタフェースにIPアドレスを割り当てる)(画面3

ifconfig add インタフェース IPアドレス

(インタフェースにIPアドレスを追加する)

ifconfig del インタフェース IPアドレス

(インタフェースからIPアドレスを削除する)


画面3
画面3 ネットワークインタフェースにIPアドレスを割り当てたところ


筆者紹介

西村 めぐみ(にしむら めぐみ)

PC-9801NからのDOSユーザー。PC-486DX時代にDOS版UNIX-like toolsを経てLinuxへ。1992年より生産管理のパッケージソフトウェアの開発およびサポート業務を担当。著書に『図解でわかるLinux』『らぶらぶLinuxシリーズ』『はじめてでもわかるSQLとデータ設計』『シェルの基本テクニック』など。2011年より、地方自治体の在宅就業支援事業にてPC基礎およびMicrosoft Office関連の教材作成およびeラーニング指導を担当。


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