それでは実際にアプリケーションを開発していきます。[ファイル]→[新規]→[Flexプロジェクト]から、Flexプロジェクトを作成します。最初の画面では、「ベーシック」データオプションを選択します。
続いて、プロジェクト名とファイルの格納場所を指定します。ここではプロジェクト名称を、Project001とします。ファイルの格納場所(プロジェクトコンテンツ)は、「デフォルトの格納場所を使用する」チェックボックスを選びます。これにより、新規Flexプロジェクトが作成されます。
新規プロジェクトウィザードは、プロジェクト設定ファイル、コンパイルされたSWFファイルが配置される出力(bin)フォルダ、およびメインアプリケーションファイル(Project001.mxml)を自動的に生成します。
まずは、直接MXMLファイルを編集してアプリケーションを作成します。Project001.mxmlファイルを開いてください。MXMLエディタには、ソースモードとデザインモードがあります。ドキュメントツールバーで「ソース」ボタンをクリックして、ソースモードに切り替えます。新規のMXMLファイルには、以下のコードが書かれています。
<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?> <mx:Application xmlns:mx="http://www.adobe.com/2006/mxml" layout="absolute"> </mx:Application>
<mx:Application>の開始タグと終了タグの間に次のタグを入力して、Panelコンテナを追加します。
<mx:Panel width="300" height="200"> </mx:Panel>
<mx:Panel> の開始タグと終了タグの間に次のタグを挿入してLabelコントロールを挿入します。
<mx:Label text="Hello World ! " fontSize="20" mouseDownEffect="WipeRight"/>
ファイルを保存します。ファイルを保存すると自動コンパイルが走ります。
ツールバーから「実行」ボタンをクリックして、アプリケーションを起動します。Flashアプリケーションはデフォルトブラウザ上から実行されます。ボタンをクリックすると、「Hello World ! 」と表示されているラベルをクリックすると、ワイプエフェクトが動作します。
デザインモードを利用すると、MXMLファイルのレイアウト情報をプレビューおよび編集することができます。
MXMLエディタのドキュメントツールバーから「デザイン」ボタンをクリックして、デザインモードに切り替えてください。先ほど作成したアプリケーションのデザインが表示されることを確認することができます。
続いて、コンポーネントを画面上に配置します。画面左下のコンポーネントビューから、追加したいコンポーネントを画面にドラッグ&ドロップします。
プロパティ情報は、画面右下のプロパティビューから編集します。プロパティビューには、標準ビュー、カテゴリビュー、アルファベット順ビューの3つのビューがあります。
イベントをActionScriptとして記述してみましょう。「OK」ボタンを押したら、ダイアログを表示します。
まずは、デザインモード上でボタンを配置します。続いて、プロパティビュー(標準ビュー)から、ボタンのラベルを「OK」に変更します。続いて、「クリック時」プロパティとして、後ほど記述するメソッド名「buttonClick()」を指定します。
続いて、ソースモードに移り、ActionScriptを記述します。
<mx:Script> <![CDATA[ import mx.controls.Alert; private function buttonClick():void { Alert.show("Click!"); } ]]> </mx:Script>
編集が終了したら、アプリケーションを実行してください。OKボタンを押すと、ダイアログが表示されます。
以上が、Flex 2およびFlexBuilder 2の第一歩となります。
もっと詳しく知りたい人のために、参考情報を以下に示します。
これから盛り上がること間違いなしのFlexの世界に入ってみてはいかがでしょうか。
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