簡単にFlashアプリを作成できるFlexBuilder 2CoolなEclipseプラグイン(13)(3/3 ページ)

» 2006年11月25日 00時00分 公開
[池田貴之, 岡本隆史NTTデータ 基盤システム事業本部]
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FlexBuilder 2でHello World!

Flexプロジェクトの作成

 それでは実際にアプリケーションを開発していきます。[ファイル]→[新規]→[Flexプロジェクト]から、Flexプロジェクトを作成します。最初の画面では、「ベーシック」データオプションを選択します。

図9 新規Flexプロジェクトウィザード 図9 新規Flexプロジェクトウィザード

 続いて、プロジェクト名とファイルの格納場所を指定します。ここではプロジェクト名称を、Project001とします。ファイルの格納場所(プロジェクトコンテンツ)は、「デフォルトの格納場所を使用する」チェックボックスを選びます。これにより、新規Flexプロジェクトが作成されます。

 新規プロジェクトウィザードは、プロジェクト設定ファイル、コンパイルされたSWFファイルが配置される出力(bin)フォルダ、およびメインアプリケーションファイル(Project001.mxml)を自動的に生成します。

ソースモードを利用した画面の作成

 まずは、直接MXMLファイルを編集してアプリケーションを作成します。Project001.mxmlファイルを開いてください。MXMLエディタには、ソースモードとデザインモードがあります。ドキュメントツールバーで「ソース」ボタンをクリックして、ソースモードに切り替えます。新規のMXMLファイルには、以下のコードが書かれています。

<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>
<mx:Application xmlns:mx="http://www.adobe.com/2006/mxml" layout="absolute">
</mx:Application>

 <mx:Application>の開始タグと終了タグの間に次のタグを入力して、Panelコンテナを追加します。

    <mx:Panel width="300" height="200">
    </mx:Panel>

 <mx:Panel> の開始タグと終了タグの間に次のタグを挿入してLabelコントロールを挿入します。

        <mx:Label text="Hello World ! " fontSize="20"
           mouseDownEffect="WipeRight"/>

 ファイルを保存します。ファイルを保存すると自動コンパイルが走ります。

アプリケーションの実行

 ツールバーから「実行」ボタンをクリックして、アプリケーションを起動します。Flashアプリケーションはデフォルトブラウザ上から実行されます。ボタンをクリックすると、「Hello World ! 」と表示されているラベルをクリックすると、ワイプエフェクトが動作します。

図10 アプリケーションの実行 図10 アプリケーションの実行

デザインモードを利用した画面の作成と確認

 デザインモードを利用すると、MXMLファイルのレイアウト情報をプレビューおよび編集することができます。

MXMLエディタのドキュメントツールバーから「デザイン」ボタンをクリックして、デザインモードに切り替えてください。先ほど作成したアプリケーションのデザインが表示されることを確認することができます。

 続いて、コンポーネントを画面上に配置します。画面左下のコンポーネントビューから、追加したいコンポーネントを画面にドラッグ&ドロップします。

図11 コンポーネントビュー 図11 コンポーネントビュー

 プロパティ情報は、画面右下のプロパティビューから編集します。プロパティビューには、標準ビュー、カテゴリビュー、アルファベット順ビューの3つのビューがあります。

図12 プロパティビュー(標準ビュー) 図12 プロパティビュー(標準ビュー)

イベントの記述

 イベントをActionScriptとして記述してみましょう。「OK」ボタンを押したら、ダイアログを表示します。

 まずは、デザインモード上でボタンを配置します。続いて、プロパティビュー(標準ビュー)から、ボタンのラベルを「OK」に変更します。続いて、「クリック時」プロパティとして、後ほど記述するメソッド名「buttonClick()」を指定します。

図13 プロパティビューの指定 図13 プロパティビューの指定

 続いて、ソースモードに移り、ActionScriptを記述します。 タグの直後に以下の記述を追加します。

    <mx:Script>
        <![CDATA[
            import mx.controls.Alert;
            private function buttonClick():void {
                Alert.show("Click!");
            }
        ]]>
    </mx:Script>

 編集が終了したら、アプリケーションを実行してください。OKボタンを押すと、ダイアログが表示されます。

図14 ダイアログの表示 図14 ダイアログの表示

まとめ

 以上が、Flex 2およびFlexBuilder 2の第一歩となります。

もっと詳しく知りたい人のために、参考情報を以下に示します。

 これから盛り上がること間違いなしのFlexの世界に入ってみてはいかがでしょうか。


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