起動したWinSCPの「Language」ボタンをクリックするとメニューが出てきますので、一番下にある「Get More」を選ぶと、ブラウザにTranslationsページが表示されます。Japaneseと書いてあるところに日本語ランゲージファイルのアーカイブが置かれていますので、それをダウンロードします。
ダウンロードした日本語ランゲージファイル(WinSCP3.jp)を解凍し、WinSCPのダウンロードフォルダ(デフォルトはC:\Program Files\WinSCP3)に配置します。
WinSCPを起動し「Language」ボタンをクリックするとメニューが出てきますので、メニューの「Japanese-日本語」を選びます。
WinSCPをいったん終了させ、再び起動するときれいに日本語化されたWinSCPになっているはずです。
接続先のサーバ設定を行い、接続すると相手サーバの様子が見えるはずです。ただし日本語フォルダは文字化けするようですので注意しましょう。
ツールを教えてもらった律子さんは早速FileZillaを使ってみると、簡単にファイルの送受信ができました。これは簡単です。
律子 「FTPとちっとも変わりないじゃない」
担当者にもFileZillaの使い方を説明して使ってもらい、ファイルの送受信もできるようになって、これでようやく、リニューアルも成功しそうです。
これでようやく落ち着いたかな、そう思っているとまた電話がかかってきます。
ほかのWeb担当者 「すみませんお忙しいところ申し訳ないのですが、ネットワーク担当の律子さんですね」
律子 「そうですが、なんでしょう」
ほかのWeb担当者 「サーバにFTPしようとしているのですが、できないみたいなのですが」
その人に説明し終わって律子さんは気付きました。ああ、FTPするのは1人だけじゃないんだ。
頭を抱えながらWeb担当者のためにSFTPのドキュメントを作る律子さんでした。
FTPはファイル転送にまだ普通に使われているプロトコルですが、telnetと同様に転送されるデータが暗号化されていないというセキュリティ上の欠点があります。そこで最近ではSCPやSFTPを使用してファイル転送を行うようになってきています。
SFTPはFTPの安全な置き換え版として開発されたプロトコルでコマンドとデータ転送をSSHによって暗号化しています。SCPはRCPを暗号化したもので、こちらもSSHによって暗号化されています。最近のUNIX系OSでは、標準でscp、sftpコマンドが使えるようになっています。
このような経緯からSCPは無人でのファイル転送、SFTPは対話式のファイル転送に向いているといえるのでしょうが、今回取り上げたGUIを使えば単純なファイル転送についてはそれほど変わりはありません。好きな方を使うとよいでしょう。
ほかにも既存のFTPサーバを使った安全なファイル送受信のやり方として、FTPのSSHによるポートフォワーディングを使うことやSSHの代わりにSSLを使ったFTP over SSLも可能です。どうしても既存のFTPサーバを使う必要があるならこれらのやり方を使うとよいでしょう。
速度などの問題から(暗号化することによってどうしても転送速度は落ちてしまいます)まだFTPを使用されている人は多いと思いますが、最近ではマシンパワーと回線速度の向上によって、それほど気にならなくなりました。なるべくは暗号化して安全なファイルのやりとりをしたいものです
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