ピュア・ストレージは、統合インフラ製品「FlashStack CI」を日本市場に投入する。2015年12月上旬にも、同製品の国内販売パートナーを発表するという。11月24日、米ピュア・ストレージの製品担当バイスプレジデント、マット・キックスモーラー(Matt Kixmoeller)氏が、この製品について説明した。
ピュア・ストレージは、統合インフラ製品「FlashStack CI」を日本市場に投入する。2015年12月上旬にも、同製品の国内販売パートナーを発表するという。11月24日、米ピュア・ストレージの製品担当バイスプレジデント、マット・キックスモーラー(Matt Kixmoeller)氏が、この製品について説明した。
FlashStack CIは、ピュア・ストレージのオールフラッシュストレージ装置に、シスコシステムズのサーバー「Cisco Unified Computing System(UCS)」のB-Series(ブレードサーバー)およびデータセンタースイッチの「Cisco Nexus」を組み合わせ、仮想化プラットフォームとしてVMware vSphereを搭載した統合インフラ製品で、米ピュア・ストレージは約1年前にこれを発表した。統合インフラ製品は急成長していて、ITインフラ市場の12%を占めるようになっていることが、この製品を提供する背景にあるという。サーバーにCisco UCSを選んだ理由を、キックスモーラー氏は、「両社の顧客層が重なっているからだ。最高のインフラを求める組織は、ピュア・ストレージとCisco UCSを選ぶケースが多い」と話している。
一般的な統合インフラ製品と同様、FlashStack CIでは、仮想デスクトップ(VDI)、一般的な仮想化基盤、データベースなどの用途に応じ、事前検証済みのサイジングガイドに従った構成を行うことで、迅速にインフラを立ち上げられる。構成の柔軟性が高く、スモールスタートが可能な点が、特色の一つという。FlashStack CIでは、ピュア・ストレージの最下位機種「M20」にUCSの1シャーシ/1ブレードという組み合わせも、論理的には可能としている。
キックスモーラー氏は、ピュア・ストレージのストレージ製品が、他の統合インフラ製品に対する差別化のカギだという。同社のストレージは、まずコスト効率が高い。また、管理が容易でストレージ管理者が不要。さらに、データの重複排除と圧縮により、他社に比べて容量効率が大幅に高いとする。サポートは各ベンダーから受ける、あるいはピュア・ストレージのパートナーから統合サポートを受ける、の2種類から選べるという。ピュア・ストレージのユニークな「Forever Flash」プログラム(保守料さえ払えば、3年ごとに最新のコントローラーが無償で提供されるというもの)も適用される。
ソフトウエアについては、VMware vSphere、VMware Horizon View、Citrix XenDesktop、Microsoft SQL Serverをサポートしているほか、2015年11月にはオラクル、SAP用のソリューションも発表した。ピュア・ストレージは、同社の製品すべてに適用できる新サービスとして、重大な障害を予測するクラウドベースのサポートサービス「Pure1 Global Insight」、およびストレージ容量消費を自動予測する「Pure1 Capacity Planner」も合わせて発表している。
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