今年は人気のゲーム開発ツールにも大きな動きがありました。3月4日には、「Unity」の最新版「Unity 5」が正式リリースされました。これまで有料のプロフェッショナル版でしか使用できなかった機能の大部分が無料になったことも話題となりました。また3月3日には、Unityのライバルに当たる開発ツール「Unreal Engine」も無料化を発表し、2つの人気ツールがともに無料化に向けて大きく舵を切ったことで、さらにゲーム開発を始めてみようという人が増えたと思います。
@ITでも、共に入門連載を展開したので、ぜひどちらかのツールでゲーム開発を始めてみてはいかがでしょうか。
例年の通り、今年もAndroidとiOSのメジャーアップデートがありました。AndroidはAndroid 6(コードネーム「Marshmallow(マシュマロ)」)、iOSはiOS 9が最新版となり提供が開始されています。共に「今年のアップデートの発表は地味だった」と、一般消費者の間で話題になりましたが、OSの安定感を増す機能追加が多々あり開発者にとっては重要なアップデートだったと思います。
アップルの発表については、iOSのみならず、Watch OS 2やSwift 2、新しい「tvOS」の発表もあり、注目を集めました。
2016年のアップデートでは、どのような機能追加がされるのでしょうか。iOSについては、プログラミング言語がSwiftになって1年以上経過し、Objective-Cから乗り換える人も増えていると思います。移行については、下記記事を参照してみてください。
7月29日にはWindwows 10がリリースされました。まだまだ企業として導入しているところは多くないかもしれませんが、個人用PCで試している方は多いと思います。2016年にはHoloLensが提供開始予定なのもあり、開発者としては、UWP(Universal Windows Platform)アプリ開発に注目したいところですね。
また2016年は、Webアプリ、古い世代のWin32アプリ、Androidアプリ、iOSアプリを全てWindows上に持ってくる「Bridge」がどうなるのか、注目です。
さて、これまで開発系のトピックを中心に今年を振り返ってみましたが、いかがでしたでしょうか。これらのうち、人工知能、Deep Learning、ドローン、Android、iOS、Windwows 10、Bridgeは来年も注目ですが、下記も開発者にとっても注目の技術かと思います。@ITでも取り上げる予定ですので、お楽しみに。それでは、良いお年を。
今年後半からFinTechが注目を集め、12月になってからはブロックチェーンが盛り上がりました。@ITでは2016年1月から、これらについての特集を展開します。
2016年はOculus RiftやPlayStation VR、HoloLensといったHMDが発売予定です。これに伴い、AR/VRコンテンツの制作・アプリの開発に注目が集まることが予想されます。先に紹介したUnityやUnreal EngineなどでもAR/VRコンテンツを制作できるので、基本的な使い方を学んでおくといいかもしれません。
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