ここで、私の「足」代わりの車についてお話しします。
札幌はJRや地下鉄、バス、そして路面電車など公共の交通機関が発達しています。しかし車があると、少し遠い会社への訪問など、さまざまな点で便利です。
車は便利ですが、これからの季節、雪道の運転には危険が付きものです。主な危険は「滑る」と「埋まる」の2つです。
北海道の冬の常識として、10月下旬から4月ごろまではスタッドレスタイヤの装着が必須です。しかし、それでも滑らないわけではありません。
「雪にタイヤをとられ、路肩の雪山や轍(わだち)に埋まり、どんなにアクセルを踏んでもタイヤが空回りし続けるばかりで途方に暮れる」というのは雪道あるあるなのです!
都市から少し離れると、エゾシカやキタキツネ、ウマ、クマなどの野生動物注意の看板が出現するのも、北海道ならではです。
私も運転中にエゾシカやキタキツネ、エゾリスなどをよく見掛けます。先週も、キタキツネを1日に3回見掛けました。もうすぐ本格的な冬がやってきますからね。
北海道のクマは、ツキノワグマではなく巨大で凶暴なヒグマです。キャンプ場や公園などの居住区で目撃したというニュースを毎年見掛けます。私はまだ出会ったことはありませんが、ハイキングや釣りの際に遭遇したという友人は何人かおり、今後も遭わないことを祈る限りです。
エゾシカは躰が大きく頑丈です。道路に飛び出して衝突した際は、車の方がダメージを受け、人が死亡するケースも少なくありません。
来北の際は、シカが活発になる早朝と夕方の運転にご注意を!
北海道は、産業面でも多くの利点を持っています。
地震などの自然災害が少ないため、災害リスクを緩和する「DR対策」や「BCP対策」として、また比較的土地が安くコスト軽減を望めるため、北海道に拠点を移してシステム開発や運用管理などを行う企業が増えています。
豊かな大地を利用した農業や観光産業はもちろん、2001年度からはバイオ産業に力を入れており、食材を生かした新商品の開発や支援などを行っています。2015年度は「道内の81%もの企業が黒字」という目覚ましい成長を遂げています(出展:「北海道バイオレポート2016」(北海道経済産業局))。
北海道のバイオ産業は、地域経済や雇用を支える産業に成長しており、近年では特に食の付加価値を高めることに注力しています。
例として、2013年から始まった「ヘルシー Do」という制度があります。
「ヘルシー Do」は、「特定保健用食品(トクホ)」に似た、全国初の地域発信型の機能性表示制度です。北海道で生産された食材を使い、北海道内で製造したものであり、かつ「健康でいられる体づくりの研究」をきちんと行い、健康に良い素材を使った製品であることを北海道庁が認めた商品に贈られます。
認定商品は、サプリメントや一般食品からアイスクリームなどのスイーツまで幅広く、2017年3月時点で41社78品目あります。
健康志向が高まる今、安全に口に運べるという消費者の安心感に加え、認定商品のブランド化による差別化が得られる、注目の制度です。
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