Microsoftは、2022年10月に一般提供を開始した、Windows 10の最新バージョン「Windows 10 2022 Update(バージョン22H2、OSビルド19045)」の新機能について何も言及していません。もしかすると、取り立てて取り上げるほどの新機能は本当にないのかもしれません。2025年10月にはサポートが終了する、終わりの見えたOSに、新しい機能更新プログラムをリリースする本当の意味とは?
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「Windows 10 2022 Update(バージョン22H2、OSビルド19045)」の一般提供開始から1カ月以上がたちますが、Microsoftはこの新バージョンに関して、新機能や変更点などの詳細情報を何も示していません。
2022年11月中旬に「新着情報(What's new)」ページがようやく公開されましたが、そこには、「Windows 10 バージョン22H2は……既存機能の領域におけるWindowsエクスペリエンス全体の品質向上に焦点を当てたスコープ付き(範囲を限定した?)リリースです(It's a scoped release focused on quality improvements to the overall Windows experience in existing feature areas.)」と説明されています(画面1)。
リリース時の以下のアナウンスでは、「お客さまからのフィードバックに基づいて、限られた範囲の新機能と機能性(a limited scope of new features and functionality)を、慣れ親しんだ、高速で信頼性の高い更新エクスペリエンスを通じて提供します」とだけ説明されています。
2022年7月に「Windows Insiderプログラム」のリリースプレビューチャネル向けに提供された際には、「Microsoftはこの更新プログラムの詳細について今年後半にお知らせします。(Microsoft will share more details on this update later this year.)」としていましたが、具体的な情報は何も出てきていません。
「scope(d)」がキーワードになっているようですが、何ともはっきりしません。実際、Windows 10 バージョン22H2にアップグレードしたPCと、まだバージョン21H1や21H2のPCの画面を比べてみても、見た目の違いはバージョン情報くらいしか見当たりません(画面2)。まるで、難易度の高い間違い探し問題のようです。
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