Microsoftは、2024年8月にリリースした「Visual Studio 2022 バージョン 17.11」の最新の「GitHub Copilot」機能を公式ブログで紹介した。
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Microsoftは2024年8月29日(米国時間、以下同)、一般提供を同年8月13日に開始した統合開発環境「Visual Studio 2022 バージョン17.11」(Visual Studio 2022 v17.11)の最新の「GitHub Copilot」機能を公式ブログで紹介した。
GitHub Copilotは、AI(人工知能)ベースのコーディング支援機能。Visual Studio 2022 v17.11では、GitHub Copilotの開発ワークフローへの統合方法が大幅に改善され、コンテキストの理解度が向上し、コード補完の改善やデバッグなどが効率化できるという。
「GitHub Copilot Chat」では、「ソリューション」をより深く全体的に理解して、より良い結果が得られるようになった。ソリューションを参照するには、@workspaceを使用する。するとCopilotが、ソリューション、ファイル、それらの相互作用に関する高度な質問に回答する。
また、「GitHub Copilot Enterprise」ユーザーは、Visual Studioで@GitHubを使用して、リポジトリ全体のコンテキストやBingでの検索結果を反映した回答を得られるようになった。
GitHub Copilotは、ユーザーによる識別子の使用状況とコードスタイルに基づいて、「C++」の識別子(変数、メソッド、クラス)の名前付け候補を生成できるようになった。
この機能を試すには、有効なGitHub Copilotサブスクリプションが必要だ。
C++で条件付きブレークポイントとトレースポイントのAI生成式がサポートされるようになった。GitHub Copilotがコードを分析し、洞察に富んだブレークポイント式を提案することで、デバッグプロセスが効率化される。
シンボルにカーソルを合わせたときのツールチップにGitHub Copilotが統合され、選択したシンボルについてのAI生成の要約が提供されるようになった。この機能は「C#」とC++をサポートしている。
コード補完を提案されたときに、すぐに受け入れずにコンテキストを追加したり、質問したりすることで、提案を改善できるようになった。提案に変更を加える場合は[Alt]+[/]キーを押し、提案を受け入れる場合は[Tab]キーを押す。
管理者は「GitHub Copilot Content Exclusion」(コンテンツ除外)機能により、「GitHub Copilot Business」およびGitHub Copilot Enterpriseのユーザーに対するGitHub Copilotによるコード補完、インライン、チャットなどにおいて、リポジトリまたは社内の特定のファイルが使用されないようにすることが可能になった。
この機能により、AI支援による効率的なコーディングを行いながら、機密情報を確実に保護できる。この機能は「Azure DevOps」など、GitHub以外のプラットフォーム上のリポジトリに関しても適用可能だ。
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