「IBM LinuxONE」の新モデル「IBM LinuxONE 4 Express」が登場 幅広いAIニーズに対応:コスト削減にも強み
IBMはLinuxサーバ「IBM LinuxONE」の新モデル「IBM LinuxONE 4 Express」を発表した。IBM LinuxONE 4 Expressは、ハイブリッドクラウド環境にサイバーセキュリティ、レジリエンス、拡張性、AI推論を提供できるよう設計されている。
IBMは2024年2月6日(米国時間)、Linuxサーバ「IBM LinuxONE」の新モデル「IBM LinuxONE 4 Express」を発表した。IBM LinuxONE 4 Expressは、ハイブリッドクラウド環境にサイバーセキュリティ、回復力、拡張性、AI(人工知能)推論を提供できるよう設計されている。価格は13万5000ドルから。
「IBM LinuxONE 4 Express は、新興企業や中小企業にとって、計画的なハイブリッド クラウド戦略をゼロから構築するチャンスだ。IBMは、最新のLinuxONE 4システムのハイブリッドクラウドとAIのパワーを、多くのデータセンターに適合するシンプルで使いやすい形式を選択できる」と、IBM ZおよびLinuxONE製品管理担当バイスプレジデントを務めるティナ・タルキニオ氏は述べている。
「市場の変化に伴ってビジネスが成長するにつれて、LinuxONE 4 Expressは、増大するAIユースケース向けにミッションクリティカルなデータを活用したAI推論を提供する。増大するワークロードとパフォーマンス要件に合わせた拡張が可能だ」(タルキニオ氏)
IBM Telumプロセッサを搭載したラックマウント型のIBM LinuxONE 4 Expressは、厳しいレジリエンス要件を持つクライアントに高可用性を提供できるという。GDPS(Geographically Dispersed Parallel Sysplex)、IBM DS8000シリーズストレージ、HyperSwapを備え、「Red Hat OpenShift Container Platform」環境を実行するIBM LinuxONE 4 Expressシステムは、99.999999%の可用性を実現するように設計されている。
IBM LinuxONE 4 Expressは、データベースをLinuxONEシステムに統合することで、顧客のIT環境を簡素化し、コストを削減できる。IBMはLinuxワークロードを比較対象のx86サーバからIBM LinuxONE 4 Expressに移行する場合、5年間で総所有コストを52%以上節約できると試算している。
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