前頁のチェックの合計数をA、B、C、D別に集計して、右の枠内に書き出してください。それが済んだら、レーダーチャートにA、B、C、Dの各合計値をプロットし、線で結んでください。
あなたのチャートは、どんな形になりましたか?
合計値(スコア)の大小ではなく、全体のバランスや、どの部分が出っ張っているかに注目してください。合計値がより大きい部分は、脳のその部分を活発に活用している、つまり得意な思考領域であると判断します。
円の上半分は脳の表面を意味し、理知的な知覚をつかさどる部分です。円の下半分は脳の深部を意味し、本能に由来します。
脳の表面をよく使う傾向にある人は、論理・分析や芸術性などを重視し、脳の深部をよく使う傾向にある人は、本能に根ざした群れる行動や感情を大切にするのが特徴です。
円の左半分は、言語機能に関連が深い部分で、右半分が言語機能以外(オーディオ、ビジュアルなど)に関連が深い部分です。以上を組み合わせて、チャートを次のように分析します。
それぞれの要素は、「かつ」ではなく「または」で組み合わされます。
Aのスコアだけが際立っているタイプの人もいれば、AとCのように2つのスコアが際立っているタイプの人もいます。またA〜Dすべて際立っているという思考バランスのよい人もいます。
タイプは、全部で15通りに分かれます。自分がどのタイプで、どんな思考が得意なのか、一覧表を参照してください。
MBTI簡易診断で性格を、HBDI簡易診断で思考の癖をチェックしました。
自分は周囲に分かりやすい人間か? 実際のところ、どんな人間なのか? 客観的に現状を自己認識することで、新たな発見をした人もいるのではないでしょうか。
今あまり使っていない脳の部分は、自分にとって苦手な分野かもしれません。苦手領域を克服し、意識的に脳全体の機能をバランスよく使うよう心掛けましょう。
上村有子
エディフィストラーニング インストラクター。外資SIer、証券会社を経て2000年に野村総合研究所入社。現在、情報化戦略、コンプライアンス、ビジネスコミュニケーション領域のコース開発、講師。専門分野はBA(ビジネスアナリシス)、コミュニケーション。
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