UIターンをしたいけれど、なかなか希望通りの転職先が見つからない? ならば、いっそ愛媛の資源を生かしたビジネスで起業してみませんか?――U&Iターンの理想と現実、愛媛編Part4は「愛媛での仕事探し、仕事創設」を紹介します。
収入源を確保できなければ、移住は頓挫する。まずは仕事を探そう。希望の仕事がなければ、自分で創ろう。AI、VR/MR、IoTといった技術の進化を、愛媛の資源に結び付ければ、ビジネスプランが見えてくるだろう。
愛媛県は、暮らしやすく、教育も充実している。では、仕事はどうか。
愛媛で働くには、主に3つの方法がある。
現在の務め先のまま移住して、遠隔勤務する方法だ。
移住者には「雇用と待遇を維持できる」という利点が、企業側には「サテライトオフィス開設の先鞭(せんべん)をつけ、東京一極集中を避けられる」という利点がある。勤怠管理や連絡網のプランをまとめて、勤め先と交渉しては、いかがだろうか。
移住と同時に転職も行い、会社勤務を続ける方法だ。愛媛県には、多くの優良企業がある。
上場企業なら、松山市に「サイボウズ」「ファインデックス」「セキ」「大王製紙」他がある。鬼北町なら隣の宇和島市に「ベルグアース」がある。本稿執筆時点(2017年10月)では、サイボウズがエンジニア職を募集している。
中小企業では、松山市を中心に、システムハウス、Web制作会社、技術ベンチャーが多くある。年間を通して何がしかの求人はある。
新居浜市には、住友関連企業と技術を誇る中小企業が多数ある。有効求人倍率は全国平均や愛媛県平均を上回っている(出典:平成27年新居浜市役所「新居浜市人口ビジョン」)。
求人情報は「ふるさと愛媛Uターンセンター」などのWebサイトで得られる(下記関連リンク参照)。新居浜市本社の「アビリティセンター」には、転職移住の成功例の情報がある。
現地で職探しをするのなら、旅行がてらJRの駅近辺に宿泊して、ハローワークに通う方法もある。鬼北町の場合、管轄は隣接する「ハローワーク宇和島」だ。宇和島市へ通勤する町民もいる。
移住先で、開業する方法だ。
個人事業から始めて、軌道に乗ったら法人化。全国へ、世界へ、ビジネス展開できれば、移住は成功だろう。
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