企業での5G活用は一向に進んでいない。ロボットを動かしたり、ドローンを飛ばしたり、映像のAI処理をしたりとPoCは多いのだが実用がほとんどない。そんな凝った使い方ではなく、単にWi-FiやWAN/LANを5Gで置き換えて「5Gオフィス」や「5G企業ネットワーク」を目指してはどうだろう。
この記事は会員限定です。会員登録(無料)すると全てご覧いただけます。
先進的(?)な技術である5Gの用途は先進的であるべきということだろうか。これまでの5GのPoC(概念実証)は、お金をかけた先進的なものが多かった。しかし、実用性がないのか、商用化された事例をほとんど聞かない。オフィスや企業全体のネットワークを5Gに置き換える、という単純な発想でメリットを出すことを考えてみよう。
筆者は4Gの時代に4G企業ネットワークを構築した(図1)。固定回線やネットワーク機器をふんだんに使ったWAN/LANでネットワークを構築するよりも、大部分のPCを常時4G閉域モバイル網に接続して使う「4G企業ネットワーク」の方が安価になるからだ。
しかも、社内、社外を問わず場所を選ばない働き方ができる。営業パーソンの多い図1の企業にはうってつけだった。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.