4人家族の家事育児をワンオペで担うことになったエンジニアリングマネジャーの陽太郎さんは、あふれる家事タスクを何とかこなすために、仮説検証型のアプローチを用いてさまざまな解決法にトライします。
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こんにちは、リクルートでエンジニアリングマネジャーをしている高橋陽太郎です。
エンジニアリングの知識と経験を総動員してワンオペ家事&育児をカイゼンしていく連載「家事場のシスぢから」。前回は、朝食・夕食の準備に時間がかかっている問題への解決策を練るために、バリューストリームマッピングを実施して家事を可視化しました。
その結果さまざまな解決法を思い付いたので、「ベストなやり方をどう選定するか」を今回は考えます。
「課題は分かったが、どんなベストなやり方があるか分からない」という状態のときに、その「分からない」を「分かった」にするには、仮説検証型のアプローチを取る必要があります。この仮説検証型アプローチを取る上で、進め方の考え方は大きく2つあります。
これらは、それぞれメリット・デメリットがあります。
. | メリット | デメリット |
---|---|---|
セットベース | ・課題を解決するベストな方式にたどり着くまでのリードタイムを短くできる | ・施行中の単位時間当たりのコスト、時間が大きい ・捨て案が多くなり、コスト。時間のムダが大きくなる可能性が高い |
ポイントベース | ・単位時間当たりのコスト、時間が少ない ・捨て案が少なくなる可能性が高い |
・課題を解決するベストなアプローチにたどり着くまでのリードタイムが長くなる |
アジャイルソフトウェア開発では、ポイントベース的なアプローチを素早く回すことも、セットベース的に複数のアイデアを試すことも思想としてはあり、コンテキストに合わせてうまく使い分けることが重要です。
まず、前回の記事で出たいろいろな解決策のアイデアをリスト化します。
−包丁を使わず専用のピーラーなどを利用
これらのアイデアを吟味すると、自分のコンテキスト――時間的制約が増えるのはかなりきつい、一時的であれば、金銭的負担は(限界はもちろんあるものの)一定許容できる――の場合は、可能性があるものを全て試してみるセットベースのアプローチの方が相性が良いことが分かります(※2) 。
そこで実際に全てを試してみました。
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