IT管理者は、スクリプトを使って管理対象のコンピュータから各種情報を収集することがあります。Windows 10 バージョン20H2以降の「YYH1/YYH2」形式への変更、Windows 11の登場はそうしたスクリプトの修正を余儀なくさせます。
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OSの製品名やバージョン情報は、旧来レジストリの「HKEY_LOCAL_MACHINE(HKLM)\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion」キーに格納されており、スクリプトを使用してこのキーの場所から「レジストリ値」を取得して利用できます。
しかし、本連載第210回で指摘したように、Windowsの製品名を格納していた「ProductName」値は「Windows 11」で更新されず、「Windows 10 Pro」などのデータをいまだに格納しています(画面1)。
「ReleaseId」値にはWindows 10 バージョン2004まで「2004」などのバージョンをデータとして格納していましたが、次のバージョンで採用された「YYH1」「YYH2」形式のバージョン情報はこの値には格納されず、新たに追加された「DisplayVersion」値に格納されることになりました。Windows 10 バージョン20H2以降、Windows 11と「Windows Server 2022」のReleaseId値は「2009」のまま放置されています。
以下の表1は、「HKLM\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion」キーに存在する製品名やバージョン情報を格納しているレジストリ値をまとめたものです。Windows 10 バージョン2004とバージョン20H2、そしてWindows 11を境に変更されていることが分かるでしょう。
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