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環境変数を設定するには
北浦訓行
2001/7/5
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環境変数とは、シェルから起動されたすべてのプロセスに有効な変数のことだ。環境変数は、いったんシェル変数に値を代入して、exportコマンドによって設定する。例えば、環境変数PAGERにlessを設定するには以下のようにする(シェル変数についてはシェル変数を定義したり、削除するにはを参照)。
$ PAGER=less
$ export PAGER |
また、以下のように1つのコマンドで設定することもできる。
環境変数はプログラムから起動された子プロセスでも有効だが、シェル変数は子プロセスでは無効(未定義)になる。
$ NEWENV="Hello" ←NEWENVというシェル変数に「Hello」という文字列を設定
$ echo $NEWENV ←NEWENVの内容を表示
Hello ←NEWENVには「Hello」が設定されている
$ bash ←子プロセスを起動
$ echo $NEWENV ←NEWENVの内容を表示
←シェル変数は子プロセスには引き継がれないので、何も設定されていない
$ exit ←子プロセスを終了
$ export NEWENV="Hello" ←NEWENVを環境変数として設定
$ echo $NEWENV ←NEWENVの内容を表示
Hello ←NEWENVには「Hello」が設定されている
$ bash ←子プロセスを起動
$ echo $NEWENV ←NEWENVの内容を表示
Hello ←環境変数は子プロセスには引き継がれるので、「Hello」が設定されている
$ exit ←子プロセスを終了 |
環境変数をどのように利用するかは、プログラムによって異なる(もちろん、環境変数を利用しないプログラムもある)。例えば、環境変数のPAGERにlessが設定されていると、manコマンドの結果はlessで表示される。PAGERがmoreになっていれば、moreで表示される。
設定されている環境変数を表示するには、printenvコマンドを使用する。
$ printenv
PWD=/home/nori
REMOTEHOST=192.168.0.10
HOSTNAME=gp6-450.efield.co.jp
HISTFILESIZE=1000
(省略)
OSTYPE=linux-gnu
HISTSIZE=1000
TERM=vt100
HOME=/home/nori
PATH=/usr/local/bin:/bin:/usr/bin:/usr/X11R6/bin:/usr/bin
_=/usr/bin/printenv |
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