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マウスポインタの移動量を調整するには 北浦訓行 |
X Window SystemをSXGAなどの大画面で使うと、マウスを動かしてもマウスポインタが少ししか移動しなくて使いにくく感じることがある。そのようなときは、マウスポインタの移動量を大きくすればいい。
マウスポインタの移動量感度を調整するには、xsetコマンドを使用する。xsetコマンドは、X Window Systemのユーザー設定ユーティリティで、マウス以外にもさまざまな設定を行うことができる。
xsetコマンドでマウスの設定を行うときの書式は以下のとおりだ。
$ xset m 加速値 しきい値 |
加速値は、マウスの動きを指定した数値倍だけ速くする。しきい値は、指定したピクセル数だけマウスポインタが移動したときに加速値が有効になる。つまり、[しきい値]ピクセル分マウスポインタが移動したら、[加速値]倍の速度で移動するようになるのだ。
加速値を大きくしすぎると、マウスポインタを見失いがちになる。値を変えてテストしてみて、自分に合った設定を見つけるといいだろう。筆者の場合は、SXGAの画面で以下の設定を使用している。
$ xset m 3 5 |
デフォルトの設定に戻すには、以下のコマンドを実行する。
$ xset m |
なお、xsetの設定はX Window Systemを再起動すると失われてしまうので、~/.xinitrcに記述しておくといいだろう。
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