Linux Tips | |
![]() |
マウスポインタの移動量を調整するには 北浦訓行 |
X Window SystemをSXGAなどの大画面で使うと、マウスを動かしてもマウスポインタが少ししか移動しなくて使いにくく感じることがある。そのようなときは、マウスポインタの移動量を大きくすればいい。
マウスポインタの移動量感度を調整するには、xsetコマンドを使用する。xsetコマンドは、X Window Systemのユーザー設定ユーティリティで、マウス以外にもさまざまな設定を行うことができる。
xsetコマンドでマウスの設定を行うときの書式は以下のとおりだ。
$ xset m 加速値 しきい値 |
加速値は、マウスの動きを指定した数値倍だけ速くする。しきい値は、指定したピクセル数だけマウスポインタが移動したときに加速値が有効になる。つまり、[しきい値]ピクセル分マウスポインタが移動したら、[加速値]倍の速度で移動するようになるのだ。
加速値を大きくしすぎると、マウスポインタを見失いがちになる。値を変えてテストしてみて、自分に合った設定を見つけるといいだろう。筆者の場合は、SXGAの画面で以下の設定を使用している。
$ xset m 3 5 |
デフォルトの設定に戻すには、以下のコマンドを実行する。
$ xset m |
なお、xsetの設定はX Window Systemを再起動すると失われてしまうので、~/.xinitrcに記述しておくといいだろう。
![]() |
Linux Tips Index |
Linux Squareフォーラム Linux Tipsカテゴリ別インデックス |
|
Linux & OSS フォーラム 新着記事
- 【 pidof 】コマンド――コマンド名からプロセスIDを探す (2017/7/27)
本連載は、Linuxのコマンドについて、基本書式からオプション、具体的な実行例までを紹介していきます。今回は、コマンド名からプロセスIDを探す「pidof」コマンドです。 - Linuxの「ジョブコントロール」をマスターしよう (2017/7/21)
今回は、コマンドライン環境でのジョブコントロールを試してみましょう。X環境を持たないサーバ管理やリモート接続時に役立つ操作です - 【 pidstat 】コマンド――プロセスのリソース使用量を表示する (2017/7/21)
本連載は、Linuxのコマンドについて、基本書式からオプション、具体的な実行例までを紹介していきます。今回は、プロセスごとのCPUの使用率やI/Oデバイスの使用状況を表示する「pidstat」コマンドです。 - 【 iostat 】コマンド――I/Oデバイスの使用状況を表示する (2017/7/20)
本連載は、Linuxのコマンドについて、基本書式からオプション、具体的な実行例までを紹介していきます。今回は、I/Oデバイスの使用状況を表示する「iostat」コマンドです。
![]() |
||
|
||
![]() |
Linux & OSS 記事ランキング
本日
月間
- 上がり続けるOSS採用率、その理由は? 「2025 State of Open Source Report」で明らかに
- Microsoft、WSLのアップデートを発表 新しい提供方式、tarベースのWSLディストリビューションアーキテクチャとは
- 「国連オープンソース原則」をOSIが公式支持 IT業界に与える影響は?
- インメモリデータベース「Redis 8」公開 再びオープンソースとして利用可能に
- 「Llama2」やXの「Grok」などが不合格になったOSIの「オープンソースAIの定義 1.0」、その中身とは? 合格したAIは?
- 「Azure Linux」は「CentOS 7」の移行先になり得るか LinkedInの選択
- Linuxディストリビューション「Ubuntu 24.04.1 LTS」公開 新機能は? サポート期間は?
- 全文検索エンジン「Elasticsearch」とデータ可視化ツール「Kibana」が再びオープンソースに
- オープンソースハイパーバイザー「Xen 4.20」公開 セキュリティとパフォーマンスが向上