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root用コマンドを特定ユーザーが実行できるようにするには 北浦訓行 |
Linuxで作業をする場合、通常は一般ユーザーで行い、必要があるときだけrootになるのが基本だ。しかし、1コマンドを実行するためだけにsuでrootになってexitで抜けるのは面倒だ。また、rootは何でも実行でき、ファイルの削除や変更も自在なので事故が起こりやすい。
例えば、ソースプログラムをダウンロードしてコンパイルするところまでは一般のユーザーでも行うことができるが、プログラムのインストールにはroot権限が必要だ。このようなときは、sudoコマンドでroot権限が必要なコマンドを実行すればいい。
sudoコマンドを使用できるようにするには、visudoコマンドで/etc/sudoersファイルにユーザーIDを登録する。以下の例では、noriというユーザーIDを登録している。なお、visudoコマンドを実行するときは、rootでログインしなければならない。
# visudo |
/etc/sudoersファイルは以下のようになっているので、最下行に1行追加する。visudoはviと同じ操作で編集できる。
# sudoers file. |
大文字の[Z]キーを2回押してvisudoを終了する。以上で設定は終了だ。sudoコマンドは次のように使用する。
$ ./configure |
なお、一度パスワードを入力すれば、5分以内であればパスワードの入力なしに再度sudoコマンドを使用できる。
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