Linux Tips

root用コマンドを特定ユーザーが実行できるようにするには

北浦訓行
2001/12/13

 Linuxで作業をする場合、通常は一般ユーザーで行い、必要があるときだけrootになるのが基本だ。しかし、1コマンドを実行するためだけにsuでrootになってexitで抜けるのは面倒だ。また、rootは何でも実行でき、ファイルの削除や変更も自在なので事故が起こりやすい。

 例えば、ソースプログラムをダウンロードしてコンパイルするところまでは一般のユーザーでも行うことができるが、プログラムのインストールにはroot権限が必要だ。このようなときは、sudoコマンドでroot権限が必要なコマンドを実行すればいい。

 sudoコマンドを使用できるようにするには、visudoコマンドで/etc/sudoersファイルにユーザーIDを登録する。以下の例では、noriというユーザーIDを登録している。なお、visudoコマンドを実行するときは、rootでログインしなければならない。

# visudo

 /etc/sudoersファイルは以下のようになっているので、最下行に1行追加する。visudoはviと同じ操作で編集できる。

# sudoers file.
#
# This file MUST be edited with the 'visudo' command as root.
#
# See the sudoers man page for the details on how to write a sudoers file.
#

# Host alias specification

# User alias specification

# Cmnd alias specification

# User privilege specification
root    ALL=(ALL) ALL
nori    ALL=(ALL) ALL ←この行を追加

 大文字の[Z]キーを2回押してvisudoを終了する。以上で設定は終了だ。sudoコマンドは次のように使用する。

$ ./configure
(省略)
$ make
(省略)
$ sudo make install
Password: ←noriのパスワードを入力
(省略)

 なお、一度パスワードを入力すれば、5分以内であればパスワードの入力なしに再度sudoコマンドを使用できる。

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