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Macintoshとファイルを共有するには 北浦訓行 |
Mac OS X以外のMac OSを搭載したMacintoshとLinuxでファイルを共有するときは、Netatalkを使用する。Turbolinux 8 Workstation(製品版)にはNetatalkが含まれているが、Red Hat Linux 7.3やVine Linux 2.5などには入っていないので、RPMファイルをダウンロードしてインストールする必要がある。
RPMファイルは、rpmfind(http://www.rpmfind.net/)で検索するといいだろう。原稿執筆時点での最新版は、netatalk-1.5.3.1-4.i386.rpmだった。ダウンロードしたら、rpmコマンドでインストールする。
# rpm -ivh netatalk-1.5.3.1-4.i386.rpm |
インストールが終わったら、AppleTalkのモジュールがロードできるかどうかを確認する。
# modprobe appletalk |
次に、次回のLinux起動時にNetatalkが起動するように、chkconfigコマンドで設定を行う。
# chkconfig atalk on |
もし、LinuxがNICを2枚搭載したPCで動作しているのであれば、Macintoshと接続するNICを指定しなければならない。例えば、eth1をLANに接続している場合は、/etc/atalk/atalkd.confをテキストエディタで開いて、最下行に、
eth1 -phase 2 |
という指定を追加する。
次に、共有するディレクトリの設定だ。/etc/atalk/AppleVolumes.defaultを開くと、最下行に「~」と記述してあるはずだ(viでは紛らわしいので注意。[G]キーで最下行にジャンプすると分かる)。つまり、デフォルトではユーザーのホームディレクトリが公開されることになる。
この後に、公開するディレクトリ名を入力する。書式は、
公開するLinux上のディレクトリ 公開する名前 |
となる。例えば、/tmpをLinuxTempとして公開するには、次の設定を追加する。
/tmp LinuxTemp |
アクセス権は、Linuxのものがそのまま採用されるので、必要があれば変更しておこう。設定が終了したら、Netatalkを起動する。
# service atalk start |
Macintoshからアクセスするときは、セレクタを起動して[AppleShare]をクリックし、サーバ(例では「athlon」)を選択する。
セレクタでサーバを指定する |
[OK]ボタンをクリックすると、ユーザーIDとパスワードを入力する画面が表示される。
登録利用者の[名前]にLinuxのユーザーIDを、[パスワード]に同じくLinuxのパスワードを入力する |
LinuxのユーザーIDとパスワードを入力して[接続]ボタンをクリックすると、接続するディレクトリ(LinuxでNetatalkで公開されているディレクトリ)が表示される。接続したいディレクトリを選択して[OK]ボタンをクリックする。
接続したいディレクトリを選択する |
アイコン |
すると、デスクトップ上にネットワークに接続されたハードディスクのアイコンが表示される。このアイコンをダブルクリックすると、Linux上のディレクトリが表示される。
なお、Linux上の同じディレクトリをNetatalkとSambaで公開して、MacintoshとWindowsでファイルをやりとりする場合は、ファイル/ディレクトリ名に漢字(2byte文字)を使わないようにする必要がある。
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