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テキストファイルから指定したフィールドを取り出すには 北浦訓行 |
住所録のテキストデータから電話番号だけを抜き出したり、ログファイルから特定のデータだけを表示するなどのように、テキストファイルから指定したフィールドのデータを取り出すことは意外と多い。そのようなときは、cutコマンドを使用すると便利だ。
cutコマンドは、テキストファイルから指定したフィールドを表示するプログラムだ。リダイレクトで結果をファイルにすることもできる。cutコマンドの主なオプションは以下のとおり。
オプション
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意味
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-b BYTE-LIST | BYTE-LISTで指定した位置の各byteだけを表示する。タブやバックスペースも1byteとして扱う |
-c CHARACTER-LIST | CHARACTER-LISTで指定した位置の各文字だけを表示する。このオプションは-bと同じだが、国際化によって動作が異なることになる。タブやバックスペースも1文字として扱う |
-f FIELD-LIST | FIELD-LISTで指定したフィールドだけを表示する。デフォルトのフィールドの区切りはタブ |
-d DELIM | フィールドの区切り文字としてDELIMで指定した先頭の文字を使う。デフォルトはタブ |
例えば、以下のようにランダムな9文字の文節がタブで区切られているファイルの11文字以降を表示するには、-c 11-というオプションを付けてcutコマンドを実行すればいい。また、11文字目から15文字目の文字というように範囲で指定することもできる。
$ cat tmp.dat |
また、区切り文字をカンマに変更して、フィールド単位で取り出すこともできる。
$ cat add.csv |
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