Linux Tips

カラー表示されたlsの出力をlessで表示するには

北浦訓行
2002/10/17

 Red Hat LinuxやVine Linuxでlsコマンドを実行すると、ファイルの種類によって色分け表示される(例えば、画像ファイルはピンク、ディレクトリは青、シェルスクリプトは緑、リンクは水色)。これは、エイリアスでlsコマンドが--colorというオプション付きで実行されるためだ。

コンソールで実行したlsコマンド。Turbolinuxのデフォルト状態ではエイリアスに--colorが設定されていないので、--colorオプションを付ける必要がある

 この色分けされたlsの出力をパイプ(|)でlessに渡すと、通常の白い文字で表示される。これをlsの出力そのままで表示するには、以下のように-Rオプション付きでlessコマンドを実行すればいい。

$ ls --color | less -R

 すると、以下のように色付きで表示される。

コンソールで「ls -a --color | less -R」を実行

 先述したとおり、Red Hat LinuxやVine Linuxは、--colorオプション付きで実行されるようにエイリアスされているが、その内容が「'ls --color=tty'」または「'ls --color=auto'」となっているため、lessを実行するとモノクロ表示になってしまう。lessを実行する際は、Red Hat LinuxやVine Linuxでも--colorオプションを付けるか、「'ls --color=always'」のようにエイリアスを変更する必要がある。エイリアスを変更する場合は、~/.bashrcに、

alias ls='ls --color=always'

などと記述しておくといいだろう。

 なお、以下のように環境変数LESSを設定すると、実行時にいちいち-Rオプションを付ける必要はなくなる。

$ export LESS='-R'

 これも必要なら~/.bashrcに書いておくといいだろう。

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