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bashの機能を制限するには 北浦訓行 |
Linux(bash)の操作に詳しくない人や部外者などにアプリケーションの操作を依頼する場合などは、シェルの機能を制限しておくと安心だ。
bashの起動時に-rオプションを指定すると、bashの機能が制限された状態になる。
$ bash -r |
この状態では、以下のような作業ができなくなる(ここに挙げている制限は一部。詳細はbashのmanページを参照)。
- cdコマンドでディレクトリを変更すること
- SHELL、PATH、ENV、BASH_ENVなどの環境変数の変更や削除
- 「/」を含んだコマンド名の実行
- 「>」や「<」などを使用したリダイレクト
制限モードでは、以下のようにcdコマンドなどを実行してもエラーになる。
$ cd .. |
ただし、この方法だとexitコマンドは実行可能であるし、PATHなどもデフォルトの設定を引き継いでいるので、あまり適切とはいえない。例えば、
$ cat /etc/passwd |
といったコマンドも実行できてしまう。より完ぺきを期すなら、専用のユーザーIDを設けて特別な環境を構築した方がいいだろう(特定のコマンドしか実行できないユーザーIDを作成するには参照)。
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