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NFSを使うには
北浦訓行
2002/11/7
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Linuxが動作する別のPCのディレクトリを共有するときは、NFS(Network File System)を使うといい。NFSを利用するには、共有するディレクトリを持っているLinux(NFSサーバ)の設定と、共有ディレクトリにアクセスするLinux(NFSクライアント)の設定が必要になる。
最初にNFSサーバの設定を行う。NFSの設定は、/etc/exportsというファイルで行う。初期設定では、/etc/exportsには何も記述されていない。書式は、以下のようになる。
例えば、同一のLAN(192.168.0.0〜192.168.0.255)に接続されたPCに、/home/projectというディレクトリに対するアクセスを読み書き可で許可する場合は、以下のようにする。
/home/project 192.168.0.0/255.255.255.0
(rw) |
公開先は、ドメイン名やホスト名も指定できる。また、書き込みを禁止する場合は「(rw)」を「(ro)」に変えればいい。
/home/project *.foo.co.jp (rw) ←*.foo.co.jpに読み書きを許可
/home/project host-a (ro) ←host-aに読み込みのみを許可 |
設定が終わったら、NFSを再起動する(起動していない場合は起動する)。また、システム起動時にNFSが実行されない場合は、実行するように設定変更を行う。
# service nfs restart
Stopping NFS mountd: [ OK ]
Stopping NFS daemon: [ OK ]
Stopping NFS services: [ OK ]
Stopping NFS quotas: [ OK ]
Starting NFS services: [ OK ]
Starting NFS quotas: [ OK ]
Starting NFS mountd: [ OK ]
Starting NFS daemon: [ OK ]
# chkconfig nfs on |
次に、NFSクライアントの設定を行う。設定といっても、共有ディレクトリをマウントする作業だ。NFSサーバの/home/projectをNFSクライアントの/projectにマウントするには、以下のコマンドを実行する。もし、マウントポイント(この場合は/project)がない場合は、あらかじめ作成しておく。
# mount -t nfs 192.168.0.7:/home/project /project ←NFSサーバが192.168.0.7の場合
# cd /project/
# ls
psyche-i386-disc1.iso |
システム起動時に自動的に/home/projectをマウントしたい場合は、NFSクライアントの/etc/fstabに次の設定を追加する。
192.168.0.7:/home/project /project nfs defaults 0 0 |
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