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ギガビットイーサネットカードを使うには(RealTek 8169編)
北浦訓行
2003/5/29
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カニのマークが刻印されているRealTekのイーサネットコントローラは、100BASE-TXでは非常にポピュラーだったが、ギガビットイーサネット(GbE)カードではいまのところ多くない。RealTek 8169を搭載したGbEカードは、日本レクトンからLJ1000R-32という32ビットPCI用のカードが発売されている。
RealTek 8169用のドライバは、RealTek社のWebサイト(http://www.realtek.com.tw/downloads/downloads.aspx)からダウンロードできる。このページにアクセスして、Key wordsに「8169」と入力して検索する。すると、8169用のドライバ一覧が表示されるので、[Linux Kernel 2.4.x(Red Hat 7.3)]用のファイルをダウンロードする。ファイル名はlinux24x-8169\(100\).zipだ。適当なディレクトリにダウンロードして、以下のコマンドで展開する。
$ unzip linux24x-8169\(100\).zip |
すると、8169/Red Hat 7.2というディレクトリにファイルが展開されるので、そのディレクトリに移動する。
$ cd 8169/Red\ Hat\ 7.2
$ ls
Makefile r8169.c readme.txt |
このドライバ用に用意されているMakefileはRed Hat Linux 7.x用なので、Red Hat 8.0では、カーネルのソースファイルが置かれているディレクトリの指定を変更しなければならない。テキストエディタでMakefileを開いて、以下の行を変更する。
NEW_INCLUDE_PATH=-I /usr/src/linux-2.4.18-3/include/ |
↓ |
NEW_INCLUDE_PATH=-I /usr/src/linux-2.4/include/ |
変更したら保存してテキストエディタを終了し、makeコマンドを実行する。
makeが終了すると、同じディレクトリにr8169.oというファイルが作成される。これが、RealTek 8169用のドライバになるので、rootでログインして所定のディレクトリにコピーする。
$ su
Password:
# cp r8169.o /lib/modules/2.4.18-14/kernel/drivers/net |
注:カーネルをバージョンアップしている場合、上記ディレクトリの「2.4.18-14」が別の名前に変わる。例えば、Red Hat Networkを利用してkernel 2.4.18-27にバージョンアップしている場合は、/lib/modules/2.4.18-27.8.0/kernel/drivers/netになる。 |
以上で、ドライバのインストールは終了だ。次に、システムにこのドライバを読み込ませて、使用可能な状態にする。
筆者の環境では、警告メッセージが表示されたが、モジュールの読み込みは成功した。読み込まれたかどうかは、lsmodコマンドで確認できる。
# lsmod
Module Size Used by Tainted: P
r8169 8360 1
(省略) |
また、dmesgコマンドでも確認できる。
# dmesg
(省略)
eth0: Identified chip type is 'RTL-8169'.
eth0: RealTek RTL8169 Gigabit Ethernet at 0xde92d000, 00:50:fc:xx:xx:xx, IRQ 11
eth0: Auto-negotiation Enabled.
eth0: 1000Mbps Full-duplex operation. |
この時点でifconfigコマンドを実行してみると、すでにeth0が動作していることが分かる。
# ifconfig
eth0 Link encap:Ethernet HWaddr 00:50:FC:xx:xx:xx
inet addr:192.168.0.7 Bcast:192.168.0.255 Mask:255.255.255.0
UP BROADCAST RUNNING MULTICAST MTU:1500 Metric:1
RX packets:90 errors:0 dropped:0 overruns:0 frame:0
TX packets:61 errors:0 dropped:0 overruns:0 carrier:0
collisions:0 txqueuelen:100
RX bytes:5786 (5.6 Kb) TX bytes:0 (0.0 b)
Interrupt:11 Base address:0xd000 |
後は、再起動してもこのドライバが読み込まれるように、/etc/modules.confに以下の行を追加すればいい。
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