Linux
Tips |
|
DVビデオをキャプチャするには(Vine Linux編)
北浦訓行
2004/4/8
|
デジタルビデオカメラ(DVカメラ)で撮影した映像(DVビデオ)は、IEEE1394インターフェイスでPCに取り込める。Vine
Linuxは、PCにIEEE1394インターフェイスがあれば、デフォルトで使えるようになるはずだ。DVカメラを接続して電源を投入し、lsmodコマンドを実行してみる。
$ /sbin/lsmod
Module Size Used by Not tainted
dv1394 17296 0 (unused)
raw1394 19604 0 (unused)
ohci1394 25896 0 [dv1394]
ieee1394 198148 0 [dv1394 raw1394 ohci1394] |
上記のようなモジュールが読み込まれていない場合は、rootでログインして以下のコマンドを実行する。
# modprobe ohci1394
# modprobe ieee1394
# modprobe raw1394 |
念のため、IEEE1394の接続をチェックしてみる。testlibrawというプログラムを実行すると、IEEE1394インターフェイスが認識されているかどうかが分かる。testlibrawはlibraw1394というパッケージに含まれているので、「IEEE
1394 for Linux」のWebサイト(http://linux1394.sourceforge.net/download.html)からRPMファイルとtarボールをダウンロードしてインストールする。
# rpm -ihv libraw1394-0.9.0-1.i386.rpm libraw1394-devel-0.9.0-1.i386.rpm |
そして、/dev/raw1394を作成する。/dev/raw1394は、後述するdvgrabコマンドなどが使用するデバイス名なので、必ず作成しなければならない。そのために、libraw1394のtarボールを使用する。
$ tar zxf libraw1394_0.9.0.tar.gz
$ cd libraw1394-0.9.0
$ ./configure
$ make
$ su
Password:
# make dev ←/dev/raw1394を作成 |
作成直後は、rootしか/dev/raw1394の読み書きができない。そのため、chmodコマンドでroot以外のユーザーでもDVビデオのキャプチャを可能にする必要がある。
以上の作業により、testlibrawコマンドが実行できるようになる。
# testlibraw
successfully got handle
current generation number: 1
1 card(s) found
nodes on bus: 2, card name: ohci1394
using first card found: 2 nodes on bus, local ID is 1, IRM is 1
(省略) |
続いて、dvgrabのインストールを行う。dvgrabは、「Linux DV」のWebサイト(http://kino.schirmacher.de/)からダウンロードできる。最新版はバージョン1.5だ。ただし、dvgrab
1.5をインストールするには、libavc1394およびlibdvというパッケージが必要となる。
まずは、libavc1304のWebサイト(http://sourceforge.net/projects/libavc1394/)からtarボール(libavc1394-0.4.1.tar.gz)をダウンロードしてインストールする。
$ tar zxf libavc1394-0.4.1.tar.gz
$ cd libavc1394-0.4.1
$ ./configure
$ make
$ su
Password:
# make install |
続いて、libdvをインストールする。libdvのインストールには、pkg-configというスクリプトが必要なので、それをインストールしなければならない。pkg-configは、Vine
PlusにRPMファイルが用意されているので、それをダウンロードしてインストールする。
# rpm -ihv pkgconfig-0.15.0-0vl0.i386.rpm |
次に、libdvのWebサイト(http://sourceforge.net/projects/libdv/)からlibdv-0.102.tar.gzをダウンロードしてインストールする。
$ tar zxf libdv-0.102.tar.gz
$ cd libdv-0.102
$ ./configure
$ make
$ su
Password:
# make install |
以上で、dvgrabをインストールする環境が整う。
$ tar zxf dvgrab-1.5.tar.gz
$ cd dvgrab-1.5
$ ./configure
$ make
$ su
Password:
# make install |
最後に、一連のライブラリをシステムに認識させる(共有ライブラリをシステムに認識させるには参照)。rootでログインして、/etc/ld.so.confに
という行を追加する。
/etc/ld.so.confの編集が終わったら、ldconfigコマンドを実行する。
以上でインストール作業は終了だ。DVビデオのキャプチャは、以下のように行う。この場合、/tmpディレクトリにDV001.aviというファイルが作成される。DV001.aviが1GBに達すると、続きは自動的にDV002.aviに保存され、以降ファイル名の番号が1ずつ増えていく。
$ dvgrab --version
dvgrab 1.5
$ dvgrab /tmp/DV |
dvgrabコマンドのオプションは、--helpオプションで表示できる。
Linux Squareフォーラム Linux Tipsカテゴリ別インデックス |
Linux & OSS 記事ランキング
本日
月間