Linux Tips

OpenOffice.orgでJavaを利用するには

北浦訓行
2004/9/2

 OpenOffice.orgをインストールする際、Java Runtimeを選択する画面が表示される。その時点でJava Runtimeがインストールされていない場合は、[OpenOffice.orgでJavaは使用しない]というオプションを選択するしかない。

 OpenOffice.orgでは、データにJavaアプレットを埋め込んだり、JavaのプログラムからOpenOffice.orgの機能を使ったり、OpenOffice.orgドキュメントにアクセスするときなどにJavaを利用する。また、XMLドキュメントの読み込みにもJava Runtimeが必要だ。つまり、一般的な使い方をしている限りJavaは必要はない。後でJavaが必要になった場合は、OpenOffice.orgでJavaを使用できるように設定する必要がある。

 まず、Java Runtimeをインストールする。原稿執筆時点での最新版は1.4.2_04だ。http://www.java.com/ja/からj2re-1_4_2_01-linux-i586-rpm.binをダウンロードし、実行権を与えて実行する。このファイルは、自己展開方式でアーカイブされたRPMだ。

$ chmod +x j2re-1_4_2_04-linux-i586-rpm.bin
$ ./j2re-1_4_2_04-linux-i586-rpm.bin

 j2re-1_4_2_04-linux-i586.rpmが生成されたら、rootになってインストールを行う。

# rpm -ihv j2re-1_4_2_04-linux-i586.rpm

 次に、OpenOffice.orgのJava設定プログラムを起動する。ただし、OpenOffice.orgがデフォルトでインストールされるFedora Coreや、Vine PlusからダウンロードしたRPMファイルでOpenOffice.orgをインストールしたVine Linux 3.0には、設定プログラムがインストールされていない。これらの環境の場合は、いったんOpenOffice.orgをアンインストールして、OpenOffice.orgのWebサイトで配布されているtarボールを使って再インストールする必要がある。

 OpenOffice.orgのJava設定プログラムは、jvmsetupだ。通常は、OpenOffice.orgのディレクトリ(デフォルトでは/opt/OpenOffice.org1.1.2)の下のprogramディレクトリにあるはずだ。筆者は、インストールディレクトリを/usr/local/OpenOffice.org1.1.2に変更したため、/usr/local/OpenOffice.org1.1.2/programディレクトリになっている。

 rootになってOpenOffice.orgのprogramディレクトリに移動し、jvmsetupコマンドを実行する。

# cd /usr/local/OpenOffice.org1.1.2/program
# ./jvmsetup

 [Javaセットアップ]ダイアログボックスが表示されるので、Java Runtimeを選択して[OK]ボタンをクリックする。

[Javaセットアップ]ダイアログボックス

 OpenOffice.orgを再起動すると、Java Runtimeが使用可能になる。

Linux Tips Index



 Linux Squareフォーラム Linux Tipsカテゴリ別インデックス
インストール/RPM ブート/ブートローダ
ファイル操作 環境設定
ユーザー管理 コンソール/ターミナル
X Window System セキュリティ
トラブルシューティング 他OS関係
ネットワーク ハードウェア
Webサーバ Samba
GNOME KDE
OpenOffice.org エミュレータ
ソフトウェア そのほか/FAQ
全Tips公開順インデックス Linux Tips月間ランキング
Linux Squareフォーラム全記事インデックス

MONOist組み込み開発フォーラムの中から、Linux関連記事を紹介します


Linux & OSS フォーラム 新着記事
@ITメールマガジン 新着情報やスタッフのコラムがメールで届きます(無料)

注目のテーマ

Linux & OSS 記事ランキング

本日 月間