Linux Tips | |
![]() |
KNOPPIXをWindows上で起動するには(QEMU編) 北浦訓行 |
KNOPPIXが、2004年8月20日版(knoppix_v3.4_20040517-20040820.iso)でQEMU(PCエミュレータ)での動作をサポートした。QEMUを使えば、Windows 2000/XP上でKNOPPIXが動作する。VMwareやVirtual PCと同様、動作速度はCD-ROMで起動するときよりも遅くなるが、
- 管理者(Administrator)権限を持たないユーザーでも実行できる
- CD-ROMから起動するのであれば、KNOPPIXをHDDへインストールする必要はない
などのメリットがある。
KNOPPIXのWebサイト(http://unit.aist.go.jp/it/knoppix/)からknoppix_v3.4_20040517-20040820.isoをダウンロードし、CD-Rなどに焼く。CD-R内のqemu-0.6.0-windowsフォルダを開き、qemu-knoppix.batをダブルクリックすればKNOPPIXの起動画面が表示される。
![]() |
QEMUのウィンドウとKNOPPIXの起動画面 |
この画面で、KNOPPIXの画面サイズや使用するウィンドウマネージャを指定できる。例えば、画面サイズを800×600ドットにする場合は、QEMUのウィンドウに制御を渡してから、
knoppix screen=800x600 |
と入力して[Enter]キーを押す。この時点では101キーボード配列になっているため、「=」を入力するには[Shift]キーを押さずに[^]キーを押す。
ウィンドウマネージャを変更する場合は、
knoppix desktop=xfce |
とする(例はxfceへ変更)。画面サイズとウィンドウマネージャを同時に指定することも可能だ。
knoppix screen=800x600 desktop=xfce |
起動画面で[F2]キーあるいは[F3]キーを押すと、指定可能なオプションの一覧(一部)が表示される。
ちなみに、筆者の環境ではQEMU版KNOPPIXのKメニューなどが色化けしてしまった。どうやら、メニューの半透明処理がうまくできていないようだ。以下の方法でメニューの半透明処理を無効にしたところ、メニューの色が化けることはなくなった。
- KDEコントロールセンターを起動
-
[外観&テーマ]−[スタイル]をクリック
- [効果]タブをクリック
-
[GUI効果]の[メニュー効果]を[無効]に
- [適用]ボタンをクリック
![]() |
画面の[効果]を設定するKDEコントロールセンターの画面 |
QEMUのウィンドウ(KNOPPIX)からWindowsに制御を戻すには、[Ctrl]キーを押しながら[Shift]キーを押す。KNOPPIXを操作する際は、KNOPPIXのウィンドウ内をクリックすればいい。
![]() |
Linux Tips Index |
Linux Squareフォーラム Linux Tipsカテゴリ別インデックス |
|
- 【 pidof 】コマンド――コマンド名からプロセスIDを探す (2017/7/27)
本連載は、Linuxのコマンドについて、基本書式からオプション、具体的な実行例までを紹介していきます。今回は、コマンド名からプロセスIDを探す「pidof」コマンドです。 - Linuxの「ジョブコントロール」をマスターしよう (2017/7/21)
今回は、コマンドライン環境でのジョブコントロールを試してみましょう。X環境を持たないサーバ管理やリモート接続時に役立つ操作です - 【 pidstat 】コマンド――プロセスのリソース使用量を表示する (2017/7/21)
本連載は、Linuxのコマンドについて、基本書式からオプション、具体的な実行例までを紹介していきます。今回は、プロセスごとのCPUの使用率やI/Oデバイスの使用状況を表示する「pidstat」コマンドです。 - 【 iostat 】コマンド――I/Oデバイスの使用状況を表示する (2017/7/20)
本連載は、Linuxのコマンドについて、基本書式からオプション、具体的な実行例までを紹介していきます。今回は、I/Oデバイスの使用状況を表示する「iostat」コマンドです。
![]() |
|
|
|
![]() |