Linux Tips

KNOPPIXをWindows上で起動するには(QEMU編)

北浦訓行
2004/9/16

 KNOPPIXが、2004年8月20日版(knoppix_v3.4_20040517-20040820.iso)でQEMU(PCエミュレータ)での動作をサポートした。QEMUを使えば、Windows 2000/XP上でKNOPPIXが動作する。VMwareやVirtual PCと同様、動作速度はCD-ROMで起動するときよりも遅くなるが、

  • 管理者(Administrator)権限を持たないユーザーでも実行できる
  • CD-ROMから起動するのであれば、KNOPPIXをHDDへインストールする必要はない

などのメリットがある。

 KNOPPIXのWebサイト(http://unit.aist.go.jp/it/knoppix/)からknoppix_v3.4_20040517-20040820.isoをダウンロードし、CD-Rなどに焼く。CD-R内のqemu-0.6.0-windowsフォルダを開き、qemu-knoppix.batをダブルクリックすればKNOPPIXの起動画面が表示される。

QEMUのウィンドウとKNOPPIXの起動画面

 この画面で、KNOPPIXの画面サイズや使用するウィンドウマネージャを指定できる。例えば、画面サイズを800×600ドットにする場合は、QEMUのウィンドウに制御を渡してから、

knoppix screen=800x600

と入力して[Enter]キーを押す。この時点では101キーボード配列になっているため、「=」を入力するには[Shift]キーを押さずに[^]キーを押す。

 ウィンドウマネージャを変更する場合は、

knoppix desktop=xfce

とする(例はxfceへ変更)。画面サイズとウィンドウマネージャを同時に指定することも可能だ。

knoppix screen=800x600 desktop=xfce

 起動画面で[F2]キーあるいは[F3]キーを押すと、指定可能なオプションの一覧(一部)が表示される。

 ちなみに、筆者の環境ではQEMU版KNOPPIXのKメニューなどが色化けしてしまった。どうやら、メニューの半透明処理がうまくできていないようだ。以下の方法でメニューの半透明処理を無効にしたところ、メニューの色が化けることはなくなった。

  1. KDEコントロールセンターを起動
  2. [外観&テーマ]−[スタイル]をクリック
  3. [効果]タブをクリック
  4. [GUI効果]の[メニュー効果]を[無効]に
  5. [適用]ボタンをクリック

画面の[効果]を設定するKDEコントロールセンターの画面

 QEMUのウィンドウ(KNOPPIX)からWindowsに制御を戻すには、[Ctrl]キーを押しながら[Shift]キーを押す。KNOPPIXを操作する際は、KNOPPIXのウィンドウ内をクリックすればいい。

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