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Fedora Core 3でカーネルソースをインストールするには 北浦訓行 |
カーネルを再構築するときはもちろんのこと、デバイスドライバなどをインストールするときにもカーネルソースが必要になる場合がある。
Fedora Core 2まではyumコマンドでカーネルソースをダウンロードできたのだが、Fedora Core 3ではそれが提供されていない。そのため、FTPサイトなどからカーネルソースをダウンロードして、インストールしなければならない。
まず最初に、unameコマンドでダウンロードすべきバージョンを調べる。
# uname -r -m |
動作しているカーネルのバージョン(2.6.9-1.681_FC3smp)とPCに搭載されているCPUのタイプ(i686)が分かったので、ミラーサイトからkernel-2.6.9-1.681_FC3.src.rpmをダウンロードする。サイトによってディレクトリ構成は異なるが、Fedora/updates/3/SRPMSからダウンロードできるはずだ。
ダウンロードが終わったら、rootになってrpmコマンドでインストールする。
# rpm -ihv kernel-2.6.9-1.681_FC3.src.rpm |
そして、Fedora Core 3独自の設定などを適用したソースを作成する。その際に、unameで調べたCPUのタイプを--targetオプションで指定する。
# rpmbuild -bp --target i686 /usr/src/redhat/SPECS/kernel-2.6.spec |
ビルドが終了すると、/usr/src/redhat/BUILD/kernel-2.6.9ディレクトリの下にlinux-2.6.x(ここではlinux-2.6.9)というサブディレクトリが作成されるので、それを/usr/srcに移動する。
# mv /usr/src/redhat/BUILD/kernel-2.6.9/linux-2.6.9 /usr/src |
以上でカーネルソースのインストール作業は完了だ。カーネルの再構築については、Fedora Core 2でカーネルを再構築するにはを参照。
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