Linux Tips | |
Fedora Coreの非公式リポジトリをyumで利用するには 北浦訓行 |
普段使っていないリポジトリを一時的にyumで利用するにはで説明した--enablerepoオプション付きでyumコマンドを実行すると、Fedora Core用のパッケージを独自に用意しているリポジトリを必要なときにだけ利用できる。
Fedora Core用の非公式リポジトリは、主なものだけでも約10種類ある。これらを利用するには、本来であれば各リポジトリ用の定義ファイルを作成しなければならない。The Unofficial Fedora FAQ(http://fedorafaq.yanbaru.dyndns.org/)では、それらの定義ファイルをまとめて配布している。以下のコマンドで、そのファイルをインストールできる。
# rpm -Uhv http://www.fedorafaq.org/yum |
/etc/yum.repos.dディレクトリに、dag.repoやfreshrpms.repoなどのファイルが作成される。これらが非公式リポジトリの設定で、
# cat dag.repo |
のように、デフォルトでは無効になっている。従って、通常のアップデート作業で、
# yum -y update |
などとしても、非公式リポジトリのファイルでアップデートされることはない。
試しに、--enablerepoオプションを利用してWebブラウザ用のFlashプラグインをインストールしてみる。
# yum --enablerepo=flash install flash-plugin |
本稿の趣旨からは外れるがついでに説明すると、上記の例では「Flashプラグインを有効にするには/usr/lib/flash-plugin/setupを実行しなければならない」というメッセージが表示されているので、setupプログラムを実行する。
# /usr/lib/flash-plugin/setup |
なお、ここでの作業で使用可能になる非公式リポジトリは下記のとおり。用意されているパッケージについては、各Webサイトを参照していただきたい(説明が用意されていないリポジトリもある)。
定義ファイル |
名前 |
URL |
atrpms.repo | ATrpms | http://atrpms.net/ |
dag.repo | Dag's repository | http://dag.wieers.com/home-made/apt/ |
dries.repo | Dries RPM Repository | http://dries.ulyssis.org/rpm/ |
flash.repo | Macromedia Flash Player 7 for x86 Linux | http://macromedia.mplug.org/ |
freshrpms.repo | freshrpms.net | http://freshrpms.net/ |
jpackage.repo | jpackage | http://www.jpackage.org/ |
kde-redhat.repo | KDE-Redhat Unstable | http://apt.kde-redhat.org/ |
livna.repo | rpm.livna.org | http://rpm.livna.org/ |
newrpms.repo | NewRPMS | http://newrpms.sunsite.dk/ |
Linux Tips Index |
Linux Squareフォーラム Linux Tipsカテゴリ別インデックス |
|
- 【 pidof 】コマンド――コマンド名からプロセスIDを探す (2017/7/27)
本連載は、Linuxのコマンドについて、基本書式からオプション、具体的な実行例までを紹介していきます。今回は、コマンド名からプロセスIDを探す「pidof」コマンドです。 - Linuxの「ジョブコントロール」をマスターしよう (2017/7/21)
今回は、コマンドライン環境でのジョブコントロールを試してみましょう。X環境を持たないサーバ管理やリモート接続時に役立つ操作です - 【 pidstat 】コマンド――プロセスのリソース使用量を表示する (2017/7/21)
本連載は、Linuxのコマンドについて、基本書式からオプション、具体的な実行例までを紹介していきます。今回は、プロセスごとのCPUの使用率やI/Oデバイスの使用状況を表示する「pidstat」コマンドです。 - 【 iostat 】コマンド――I/Oデバイスの使用状況を表示する (2017/7/20)
本連載は、Linuxのコマンドについて、基本書式からオプション、具体的な実行例までを紹介していきます。今回は、I/Oデバイスの使用状況を表示する「iostat」コマンドです。
|
|