Linux Tips

Windowsのキャビネットファイル(CAB)を展開するには

北浦訓行
2006/3/16

 Windows関連のインストーラやアップデートパッケージなどには、キャビネットファイルが用いられている。キャビネットファイルは、一般的にCABという拡張子となっている。また、自己展開形式のキャビネットファイルもあり、その場合は拡張子がEXEになる。

 cabextractというソフトウェアを使えば、Linuxでもキャビネットファイルの展開や内容の確認などが可能だ。cabextractのtarボールやRPMなどのパッケージは、http://www.kyz.uklinux.net/cabextract.phpからダウンロードできる。Fedora Core 4の場合はFedora ExtrasにRPMファイルが用意されているため、yumコマンドでインストール可能だ。

# yum install cabextract

 cabextractの使用法は、ほかのファイル展開ツールと似ている。キャビネットファイルを展開する場合は、オプションなしでキャビネットファイルを指定する。

$ cabextract pfbackup.exe
Extracting cabinet: pfbackup.exe
  extracting pfbackup.msi
  extracting LAUNCHER.EXE

All done, no errors.

 また、-dオプションで展開するディレクトリを指定することも可能だ。指定したディレクトリは自動的に作成される。

$ cabextract -d office2003 pfbackup.exe
Extracting cabinet: pfbackup.exe
  extracting office2003/pfbackup.msi
  extracting office2003/LAUNCHER.EXE

All done, no errors.
$ ls office2003
LAUNCHER.EXE  pfbackup.msi

 特定の拡張子を持つファイルだけを展開するには、-Fオプションを使用する。以下は、EXEファイルだけをoffice2003ディレクトリに展開している。

$ cabextract -F *.EXE -d office2003 pfbackup.exe
Extracting cabinet: pfbackup.exe
  extracting office2003/LAUNCHER.EXE

All done, no errors.
$ ls office2003/
LAUNCHER.EXE

 また、-lオプションでキャビネットファイルにどのようなファイルが入っているかを調べることができる。

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