Linux Tips | |
LinuxでATIのグラフィックドライバを使用するには 北浦訓行 |
NVIDIAと同様に、ATIもLinuxのディスプレイドライバを開発してWebサイトで公開している。ここでは、PC用のGPUとして一般的なRADEONシリーズ用ドライバをインストールする手順を紹介する。
最初に、http://www.ati.com/からドライバをダウンロードする。[DRIVERS & SOFTWARE]のボタンをクリックして[Linux Display Drivers and Software]を選択。デスクトップPCであれば[RADEON 8500 Series and higher]、ノートPCであれば[Notebooks with ATI Graphics]を選ぶ。原稿執筆時点では、8.27.10というバージョンだった。
次に、X Window Systemでターミナルエミュレータ(ここではGNOME端末)を起動して、ダウンロードしたファイルに実行属性を付加して実行する。
# chmod +x ati-driver-installer-8.27.10-x86.run |
インストーラが起動したら、デフォルト([Install Driver 8.27.10 on X.Org 7.0.x])を選択して[Continue]ボタンをクリックする。
ドライバのインストール画面 |
[License Agreement]画面は、[I Agree]ボタンをクリックして次に進む。インストールのモードを選択する画面では、デフォルトの[Automatic]を選択して[Continue]ボタンをクリックする。
インストールモード選択画面 |
ファイルのコピーが終わると、インストール完了のメッセージが表示されるので[Exit]ボタンをクリックする。
インストール完了画面 |
インストールが終わったら、ディスプレイドライバの切り替えを行う。[デスクトップ]メニューの[管理]−[ディスプレイ]で[ディスプレイ設定]ダイアログボックスを開き、[ハードウェア]タブをクリックする。
[ディスプレイ設定]ダイアログボックスの[ハードウェア]パネル |
ビデオカードタイプの[設定]ボタンをクリックして[ビデオカード]ダイアログボックスを開き、[fglrx]を選択して[OK]ボタンをクリックする。
[ビデオカード]ダイアログボックス |
[ディスプレイ設定]ダイアログボックスに戻ったら[OK]ボタンをクリックして、ダイアログボックスを閉じる。
ここまでの作業が終わったら、ログアウトして再ログインする。これでATIの純正ドライバが有効になる(NVIDIAのドライバとは異なり、ロゴマークなどが表示されることはない)。
また、GNOMEの[アプリケーション]メニューや[デスクトップ]メニューの[設定]、[デスクトップ]メニューの[管理]には、[ATI Control]という項目が追加される。
[[ATI Control Panel]の[Desktop Setup]パネルの画面 |
ただし、筆者の環境ではlibstdc++.so.5がインストールされていないため、このツールが起動しないという現象が発生した。
$ fireglcontrolpanel |
そこで、以下の手順でlibstdc++.so.5が含まれるパッケージを調べてインストールした。
$ yum provides libstdc++.so.5 |
Linux Tips Index |
Linux Squareフォーラム Linux Tipsカテゴリ別インデックス |
|
- 【 pidof 】コマンド――コマンド名からプロセスIDを探す (2017/7/27)
本連載は、Linuxのコマンドについて、基本書式からオプション、具体的な実行例までを紹介していきます。今回は、コマンド名からプロセスIDを探す「pidof」コマンドです。 - Linuxの「ジョブコントロール」をマスターしよう (2017/7/21)
今回は、コマンドライン環境でのジョブコントロールを試してみましょう。X環境を持たないサーバ管理やリモート接続時に役立つ操作です - 【 pidstat 】コマンド――プロセスのリソース使用量を表示する (2017/7/21)
本連載は、Linuxのコマンドについて、基本書式からオプション、具体的な実行例までを紹介していきます。今回は、プロセスごとのCPUの使用率やI/Oデバイスの使用状況を表示する「pidstat」コマンドです。 - 【 iostat 】コマンド――I/Oデバイスの使用状況を表示する (2017/7/20)
本連載は、Linuxのコマンドについて、基本書式からオプション、具体的な実行例までを紹介していきます。今回は、I/Oデバイスの使用状況を表示する「iostat」コマンドです。
|
|