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テキストファイル内の制御コードを検索するには 北浦訓行 |
テキストファイルに含まれる文字を検索する場合、grepを使うケースが多い。しかし、grepには16進数を指定する機能がないため、テキストファイルに含まれる各種制御コードの有無を検索できない。
このような場合、シェルの機能を利用すれば各種制御コードの有無を検索できる。多くのディストリビューションでは、bashが標準となっているので、ここではbashによる指定方法を紹介する。
bashでは、$'<文字列>'という指定をすると、それがバックスラッシュでエスケープされている文字に置き換えられる。これにより、各種制御コードを検索できる。具体的には、以下のようにデコードされる。
制御コード |
意味 |
\a |
警告(ベル) |
\b |
バックスペース |
\e |
エスケープ文字 |
\f |
フォームフィード文字 |
\n |
改行文字 |
\r |
復帰文字 |
\t |
水平タブ文字 |
\v |
垂直タブ文字 |
\\ |
バックスラッシュ |
\’ |
シングルクオート |
\nnn |
ASCIIコードの8進値がnnnである文字(1文字につき数字3けた) |
\xnnn |
ASCIIコードの16進値がnnnである文字(1文字につき数字3けた) |
例えば、あるサブディレクトリのテキストファイルから「EB C7」という16進数のコードがいくつあるかを検索する場合は、以下のように指定する。
$ grep -c $'\xeb\xc7' * |
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