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ブート用のイメージファイルを編集するには
北浦訓行
2007/4/11 |
ブートイメージに必要なファイルが不足していると、本来の機能が使えなかったり、Kernel Panicが発生したりする。例えば、Fedora Core 6の「system-config-netboot」で作成される「initrd.img」には「mount.nfs」が入っていないため、クライアント起動時にNFSによるファイルのマウントで失敗し、Kernel Panicが発生する。
Kernel Panicの原因さえ分かれば、ブートイメージに必要なプログラムを追加したり、設定を変更したりするといった対策を行うことができる。ここでは、ブート用イメージファイルの編集手順を紹介する。
ブート用イメージファイルは圧縮されているため、zcatコマンドで伸張する必要がある。
# zcat initrd.img > initrd.dat |
zcatによって作成されたファイルは、loopデバイスとしてmountコマンドでマウントできる。
# mount -o loop initrd.dat /mnt |
マウントすれば、通常のファイルシステムと同様にアクセス可能となる。例えば、cpコマンドで/sbin/mount.nfsのコピーも可能だ。
# ls /mnt
bin dev disklessrc etc lib mnt proc sbin tmp usr var
# cp /sbin/mount.nfs /mnt/sbin/ |
変更が完了したら、loopデバイスをアンマウントして、ファイルを圧縮する。
# umount /mnt
# gzip -c9 initrd.dat > initrd.img |
以上でブート用のイメージファイルの編集は完了だ。
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