Linux Tips

Fedora 8のLive CDをUSBメモリから起動するには

北浦訓行
2008/1/16

 Fedora 7およびFedora 8のLive CDは、USBフラッシュメモリ(USBメモリ)にインストールすることができる。USBメモリにインストールすれば、CDメディアよりも高速に起動することができるし、CD-Rメディアを消費することもない。

 ここでは、Fedora 8のLive CDをUSBメモリにインストールする方法を説明する。

【関連記事】
http://www.atmarkit.co.jp/flinux/rensai/linuxtips/a031onecdusbboot.html
1CD LinuxをUSBメモリから起動するには

 インストール対象となるUSBメモリは、市販の1Gbyteタイプのものを使用した。このUSBメモリは購入したときと同じフォーマット(FAT32)で、Windows用のファイルやフォルダがいくつか保存されている。Live CDはこのような状態のUSBメモリにもインストールすることができる。ただし、空き容量が約700Mbytes必要となるため、その点だけは注意が必要だ。

 USBメモリへのLive CDのインストールはLinuxから行う。ここでは、Fedora 8を起動して、Live CDのISOイメージ(Fedora-8-Live-i686.iso)をホームディレクトリの[ダウンロード]フォルダにダウンロードした。

 まずは、リポジトリからlivecd-toolsというパッケージをインストールする。

# yum install livecd-tools

 インストールが完了したら、USBメモリを接続して、mesgコマンドでUSBメモリのデバイス名を調べる。

# dmesg
(省略)
SB Mass Storage support registered.
usb-storage: device scan complete
scsi 2:0:0:0: Direct-Access BUFFALO USB Flash Disk 4000 PQ: 0 ANSI: 0 CCS
sd 2:0:0:0: [sdc] 2030592 512-byte hardware sectors (1040 MB)
sd 2:0:0:0: [sdc] Write Protect is off
(省略)

 ここでは、上記のとおりsdcに割り当てられているため、デバイス名は/dev/sdc1となる。

 以上で準備は完了だ。USBメモリへのインストールは、livecd-iso-to-diskというシェルスクリプトで行う。引数として、isoファイルとUSBメモリのデバイス名を指定する。

# livecd-iso-to-disk /home/nori/ダウンロード/Fedora-8-Live-i686.iso /dev/sdc1

 「USB stick set up as live image!」というメッセージが表示されたら、インストール作業は完了だ。USBメモリに保存されている既存ファイルに影響はない。

 なお、USBメモリからLive CDを起動するときは、PCのBIOS設定でUSBメモリの優先順位を上位に変更するか、起動メニューでUSBメモリからの起動を指定する必要がある。USBメモリからの起動をサポートしていない古いPCでは、使用することができない。

[ユーザ]パネル
USBメモリからLive CDを起動するようにBIOSを変更

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