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Fedora 8のLive CDをUSBメモリから起動するには北浦訓行 |
Fedora 7およびFedora 8のLive CDは、USBフラッシュメモリ(USBメモリ)にインストールすることができる。USBメモリにインストールすれば、CDメディアよりも高速に起動することができるし、CD-Rメディアを消費することもない。
ここでは、Fedora 8のLive CDをUSBメモリにインストールする方法を説明する。
【関連記事】 http://www.atmarkit.co.jp/flinux/rensai/linuxtips/a031onecdusbboot.html 1CD LinuxをUSBメモリから起動するには |
インストール対象となるUSBメモリは、市販の1Gbyteタイプのものを使用した。このUSBメモリは購入したときと同じフォーマット(FAT32)で、Windows用のファイルやフォルダがいくつか保存されている。Live CDはこのような状態のUSBメモリにもインストールすることができる。ただし、空き容量が約700Mbytes必要となるため、その点だけは注意が必要だ。
USBメモリへのLive CDのインストールはLinuxから行う。ここでは、Fedora 8を起動して、Live CDのISOイメージ(Fedora-8-Live-i686.iso)をホームディレクトリの[ダウンロード]フォルダにダウンロードした。
まずは、リポジトリからlivecd-toolsというパッケージをインストールする。
# yum install livecd-tools |
インストールが完了したら、USBメモリを接続して、mesgコマンドでUSBメモリのデバイス名を調べる。
# dmesg |
ここでは、上記のとおりsdcに割り当てられているため、デバイス名は/dev/sdc1となる。
以上で準備は完了だ。USBメモリへのインストールは、livecd-iso-to-diskというシェルスクリプトで行う。引数として、isoファイルとUSBメモリのデバイス名を指定する。
# livecd-iso-to-disk /home/nori/ダウンロード/Fedora-8-Live-i686.iso /dev/sdc1 |
「USB stick set up as live image!」というメッセージが表示されたら、インストール作業は完了だ。USBメモリに保存されている既存ファイルに影響はない。
なお、USBメモリからLive CDを起動するときは、PCのBIOS設定でUSBメモリの優先順位を上位に変更するか、起動メニューでUSBメモリからの起動を指定する必要がある。USBメモリからの起動をサポートしていない古いPCでは、使用することができない。
USBメモリからLive CDを起動するようにBIOSを変更 |
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