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シングルユーザーモード禁止状態でrootのパスワードを忘れたときは
北浦訓行
2001/3/22
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シングルユーザーモードでの起動を禁止するにはで説明した方法で、シングルユーザーモードでの起動にもrootのパスワードが必要になるように設定した場合、rootのパスワードを忘れてしまうとお手上げになってしまう。
にもかかわらず、rootのパスワードを忘れてしまい、どうにもならなくなったら、LILOの入力待ち画面で、以下のコマンドを入力してみるとよいだろう。
LILO boot: linux init=/bin/bash rw |
この方法でbashが起動できたら、/etc/shadow(shadowパスワードを使っていないときは/etc/passwd)を開き、以下のようにrootのパスワードを消して再起動し、パスワードを再設定すればいい。
root:$1$Va/j/4zG$LmZf/P7bj2wwaHugF0xyz1:11376:0:99999:7::: |
赤字の部分を削除する。ただし、文字の内容や長さはシステムによって異なる |
ちなみに、LILOでコマンドを入力するときは、キーアサインが101キーボードになっており、106キーボードとは異なっている。106キーボードで「=」を入力するには、[^]キー(ひらがなの「へ」のキー)を押す。また、「:」は、[Shift]+[;]キー(ひらがなの「れ」のキー)になる。
この方法が使えない場合、ブートディスクからLinuxを起動する方法もある。ディストリビュータから発売されているパッケージを購入している場合は、付属しているブートディスクを使えばいい。FTP版の場合は、あらかじめブートディスクを作成しておかなければならない(「ブートディスクを作成するには」参照)。ブートディスクのLILOが表示されたら、以下のようにシェルを起動する。
LILO boot: linux init=/bin/bash rw |
もし、これでもダメな場合は、FDでLinuxを起動するレスキューディスクが必要になる。以下のURLでレスキューディスクのイメージを入手できる。
http://www.linux.or.jp/JF/JFdocs/Bootdisk-HOWTO.html#toc11
レスキューディスクでLinuxが起動したら、以下の手順でHDDをマウントし、パスワードファイルを編集する。なお、ここではLinuxでの一般的なコマンドを例として使用(viやshutdownなど)したが、レスキューディスクの場合は、別のコマンドである可能性もある。付属のドキュメントなどを参照していただきたい。
# mkdir /mnt
# mount -t ext2 /dev/hda1 /mnt(hda1以外のときもあるので注意)
# cd /mnt
# vi /etc/shadow(rootのパスワードを削除)
# cd /
# umount /mnt
# shutdown -r now |
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