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カーネルのパラメータを設定する際のツール
北浦訓行
2001/12/6
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Linuxでは、カーネルのパラメータを変更した場合カーネルの再構築が必要となる。再構築の作業はmakeコマンドで自動的に行うことができるのだが、パラメータの設定では
- config
- menuconfig
- xconfig
のいずれかのツールを使うことになる。また、カーネルの再構築手順は各ディストリビューションおよびバージョンによって微妙に異なるので、具体的な手順についてはディストリビュータのWebサイトおよびRed
Hat Linux 7.xのカーネルを再構築するには、Turbolinux
7 Workstationのカーネルを再構築するには、Vine
Linux 2.xのカーネルを再構築するにはを参照。
configはコンソールで操作するツールで、1問1答式でカーネルのパラメータを設定する。パラメータを間違えても元に戻って設定することができないので使いにくい。
# make config
rm -f include/asm
( cd include ; ln -sf asm-i386 asm)
/bin/sh scripts/Configure arch/i386/config.in
#
# Using defaults found in arch/i386/defconfig
#
*
* Code maturity level options
*
Prompt for development and/or incomplete code/drivers (CONFIG_EXPERIMENTAL)
[Y/n/?] ←オン/オフをYとnで入力 |
menuconfigは、configと同じくコンソールで実行するプログラムだが、名前のとおりパラメータの設定をメニューから選択できるので使いやすい。
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menuconfigによるカーネルパラメータの設定画面 |
xconfigは、X Window Systemで動作するツールだ。設定をマウスで行えるので最も使いやすいが、X Window Systemが起動する環境でなければ使うことができない。
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xconfigによるカーネルパラメータの設定画面 |
カーネルを再構築するには、カーネルのソースがあるディレクトリに移動して、makeコマンドに続けて上記のツール名を指定する。
# cd /usr/src/linux ←ディストリビューションによって異なる
# make menuconfig ←menuconfigを使用する場合 |
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