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DivXの動画ファイルを再生するには
北浦訓行
2003/8/21
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DivXは、オープンソースのMPEG-4ビデオコーデックだ。DivXで圧縮した動画ファイルは、MPlayerやxineなどのプレーヤで再生できる。実は、Windows Media Player用の動画ファイルを再生するにはで説明した手順でMPlayerをインストールすれば、そのままDivXの動画ファイルを再生できる。そこで、ここではxineでDivXの動画ファイルを再生してみる。
xineは、xineのWebサイト(http://xinehq.de/)からダウンロードできる。Red Hat Linuxなどの場合、RPMファイルでインストールすることも可能だが、依存関係が複雑なので、ここではtarボールからコンパイルする方法を紹介する。
xineのtarボールは、ライブラリのxine-libとフロントエンドのxine-ui(実際にはほかに多くのGUIが用意されている)からなる。原稿執筆時点での最新版は、xine-libがxine-lib-1-rc0a.tar.gz、xine-uiがxine-ui-0.9.22.tar.gzなので、この2つをダウンロードする。なお、makeにはかなり時間がかかるので、時間に余裕があるときに作業するといいだろう。
$ tar xzf xine-lib-1-rc0a.tar.gz
$ cd xine-lib-1-rc0a
$ ./configure
$ make
$ su
Password: ←rootのパスワードを入力
# make install-strip |
以上で、xine-libが/usr/local/libにインストールされる。ただし、次の段階に進む前に、ライブラリをシステムに認識させる作業が必要になる。ライブラリの場所を定義しているのは/etc/ld.so.confというファイルなので、テキストエディタでこのファイルを開く。/usr/local/libという行がない場合は追加する。
/usr/kerberos/lib
/usr/X11R6/lib
(省略)
/usr/local/lib ←この行を追加
/etc/ld.so.conf |
そして、ldconfigコマンドで変更をシステムに反映させる。
続いて、xine-uiのインストールを行う。
$ tar zxf xine-ui-0.9.22.tar.gz
$ cd xine-ui-0.9.22
$ ./configure
$ make
$ su
Password: ←rootのパスワードを入力
$ make install-strip |
以上でxineのインストールは終了だ。X Window Systemを起動してxineコマンドを実行すると、xineのウィンドウとコントローラが表示される。DivXファイルを再生する方法はいくつかあるが、xineのウィンドウを右クリックして、表示されるメニューから[Open]−[File]を選択し、DivXファイルを指定するのが簡単だ。[Select]ボタンをクリックすると、指定したファイルが読み込まれて再生が始まる。
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xineで再生中のDivXファイル |
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