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Linuxでタッチパッドのスクロール機能を使うには 北浦訓行 |
主にノートPCに搭載されているタッチパッドには、「右端をなぞってウィンドウをスクロールさせる」といった機能があるが、Linuxではこうした機能が使えない場合がある。しかし、Synapticsのドライバを使用すると、Linuxでもタッチパッドのスクロール機能などが使えるようになる。
まず、SynapticsドライバのWebサイト(http://web.telia.com/~u89404340/touchpad/)からtarボール(synaptics-0.14.4.tar.bz2)をダウンロードしてmakeする。
$ tar jxf synaptics-0.14.4.tar.bz2 |
これでドライバ(synaptics_drv.o)が作成される。それを/usr/X11R6/lib/modules/inputディレクトリにコピーする。
また、SynapticsのtarボールにはSPECファイルが含まれている。これを利用してRPMファイルを作成し、rpmコマンドでインストールすることも可能だ(tarボールからRPMファイルを作成するには参照)。
Fedora Core 4は、デフォルトでSynapticsがインストールされる。インストールされていない場合は、yumコマンドでインストールできる。
# yum install synaptics |
ドライバをインストールしたら、/etc/X11/xorg.confの各セクションに以下のような修正を行う。
Section "ServerLayout" |
「InputDevice」セクションの「Device」オプションは、使用するノートPCによって異なる可能性がある。試用したVAIO(PCG-Z1/P)の場合は「/dev/input/mice」で動作した。うまくいかない場合は「/dev/psaux」や「/dev/input/mouse0」を試してみるといいだろう。
それ以外のオプションは、タッチパッドの使い心地に関係しているため、適当に数値を調整していただきたい。インターネットで検索すると、兄弟機種の設定例などが公開されている場合もあるので参考にするといいだろう。
上記の例はアルプス電気のタッチパッド用のサンプル(/usr/share/doc/synaptics-0.14.4/README.alps)をそのまま転記したのだが、特に問題はないようだ。タッチパッドがアルプス電気製かどうかは、dmesgコマンドで調べられる。
$ dmesg | grep input |
システムを再起動してX Window Systemを起動すると、タッチパッドでスクロール機能が使えるようになっているはずだ。
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