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XenのドメインUでX Window Systemを使うには 北浦訓行 |
Fedora Core 5でXenを使うにはでは、Fedora Core 5(FC5)にXenをインストールし、ドメインUにFC5をインストールする方法を説明した。ここでは、XenのドメインUにインストールしたFC5をGNOMEで操作する方法を紹介する。
XenのドメインUでX Window Systemを使うには、VNCを利用するのが簡単だ。つまり、ドメインUのOS上でVNCサーバを起動しておき、VNCクライアントでドメインUのOSを操作するのだ。
最初に、ドメインUのFC5にVNCサーバをインストールして/etc/sysconfig/vncserverの設定を行い、vncserverを起動する(Fedora Core 5でVNCサーバを動かすには参照)。以上で、ドメインU側の作業は完了だ。
次に、別のPCあるいはドメイン0でVNCクライアントを実行し、ドメインUのFC5に接続する。認証が成功すると、VNCのウィンドウが開いてFC5のデスクトップ環境が表示される。
VNCクライアント上に表示されたドメインU上のFC5 |
表示が英語になっているのは、Fedora Core 5でXenを使うにはでドメインUにOSをインストールしたときに言語を「English」に設定したためだ。
表示を日本語にするには、[Applications]メニューの[Add/Remove Software]を選択する。Package Managerのウィンドウが表示されるので、左のペインで[Language]を選択して、右のペインで[Japanese Support]を選択する。
Package Managerのウィンドウ |
[Apply]ボタンをクリックするとパッケージのチェックが始まり、確認のメッセージが表示される。[Continue]ボタンをクリックすると、パッケージのダウンロードおよびインストールが行われる。
次に、[System]メニューの[Administration]−[Language]を選択して、[Language Selection]ダイアログボックスで[Japanese - 日本語]を選択する。
[Language Selection]ダイアログボックス |
[OK]ボタンをクリックしたら、ドメイン0でターミナルエミュレータを開き、以下の手順でドメインUのOSを再起動する。
# xm list ←ドメインの一覧を表示 |
ドメインUのログイン画面になったら、rootでログインしてVNCサーバを起動する。
# service vncserver start |
VNCクライアントでドメインUのFC5に接続すると、GNOMEが日本語で表示されるはずだ。
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