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任意の文字数でパスワードをランダム生成するには 北浦訓行 |
最近では、フィッシングサイトやキーロガータイプのウイルスの影響もあって、インターネットバンキングをはじめとして、パスワードの変更を頻繁に求めるサイトが増えてきた。
パスワードをランダムに作成するにはで紹介したとおり、ランダムなパスワードを生成するにはmkpasswdコマンドが便利だが、サイトによってパスワードの長さや使用可能な文字に違いがある。ここでは、mkpasswdコマンドでパスワードを生成する際に、使用する文字を変更する方法を紹介する。
Fedora Core 5の場合、インストール時のオプションによってはmkpasswdコマンドがインストールされないので、以下のyumコマンドを実行する。
# yum install expect |
mkpasswdコマンドを引数なしで実行すると、9文字のパスワードが生成される。
$ mkpasswd |
-lオプションで文字数を指定すると、パスワードの長さを変更できる。15文字のパスワードを生成するには、以下のようにする。
$ mkpasswd -l 15 |
また、デフォルトでは、生成されるパスワードに最少でも2つの数字が含まれるようになっている。これを変更するには、-dオプションを指定する。例えば、「-d 4」を指定すると4つの数字が含まれたパスワードが生成される。逆に、「-d 0」を指定すると数字が含まれないパスワードになる。
$ mkpasswd -d 4 |
mkpasswdコマンドには、ほかにもパスワード生成に役立つオプションがある。代表的なオプションを以下に挙げておく。
オプション |
意味 |
-l 数字 | パスワードの長さを指定(デフォルトは9) |
-d 数字 | パスワードに含める数字の数を指定(デフォルトは2) |
-c 数字 | パスワードに含めるアルファベット(小文字)の数を指定(デフォルトは2) |
-C 数字 | パスワードに含めるアルファベット(大文字)の数を指定(デフォルトは2) |
-s 数字 | パスワードに含める特殊文字(記号など)の数を指定(デフォルトは1) |
-2 | パスワードが、右手と左手で交互に入力される文字配列となる(QWERTYキーボードの場合)。両手でパスワードを入力することになるため、入力時に手元を見られてパスワードが盗まれる可能性が低くなる |
また、ユーザーアカウントをオプションとして指定すると、アカウントのパスワードをmkpasswdで生成したパスワードに自動的に置き換える。例えば、「nori」というユーザーアカウントを指定すると、noriのパスワードは「62xcrFPf+」に変更される。以降、noriでログインする際は、パスワードとして「62xcrFPf+」を入力する必要がある。
$ mkpasswd nori |
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