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GPartedでパーティションを操作するには・改
北浦訓行
2010/4/21 |
GParted(Gnome Partition Editor)は、グラフィカルなユーザーインターフェイスを持つパーティション管理ツールだ。Fedoraでは、デフォルトでインストールされないが、リポジトリにパッケージが用意されているため、以下のコマンドでインストールできる。
$ su
パスワード:
# yum install gparted |
GPartedのインストールが完了したら、[アプリケーション]メニューの[システムツール]−[GParted]を選択する。認証のダイアログボックスにrootのパスワードを入力すると、GPartedが起動する。
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GPartedの起動画面 |
注:パーティションの操作では、プログラムのバグやハードウェア的な要因などによって、ハードディスク上のデータが破壊されることがある。作業を行う際は、事前に必要なファイルのバックアップを取っておくことをお勧めする。また、作業は自己責任で行ってほしい。ちなみに筆者の場合、商用製品やフリーソフトウェアといった区別とは無関係に、データが破壊された経験がある。 |
GPartedがサポートしているファイルシステムは、[表示]メニューの[サポートするファイルシステム]を選択することによって表示される[ファイルシステムのサポート]ダイアログボックスで確認できる。
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[ファイルシステムのサポート]ダイアログボックス |
Fedora 12の場合、デフォルトではjfsは一切サポートされていないが、右端の[必要なソフトウェア]に表示されているjfsutilsパッケージをインストールすると、一部の機能がサポートされるようになる。
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jfsutilsインストール後の[ファイルシステムのサポート]ダイアログボックス |
ただし、現在のGPartedにはサポートされていないファイルシステムが存在する。Fedora 12でデフォルトのファイルシステムとなっているLVMだ。以下の画面は、Fedora 12をインストールしたパーティションだ。ファイルシステムがLVM2と認識されているが、パーティション関連の操作を行うことはできない。
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LVMのパーティションは認識されるが操作は不可 |
また、マウントされているパーティションの操作はできないため、以下のような方法で対象となるHDD以外から起動する必要がある。
- Live CD版のGPartedを使用する
- Live CD版のFedoraやUbuntuを使用する
- USBメモリ版のFeodraやUbuntuを使用する
GPartedの操作は、Windows版のパーティショニングツールのそれとよく似ている。例えば、パーティションサイズを変更するなら、対象となるパーティションを選択して、ツールバーの[選択したパーティションをリサイズ/移動します]ボタンをクリックする。すると、[リサイズ/移動]ダイアログボックスが表示される。
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[リサイズ/移動]ダイアログボックス |
上部にクリーム色と白色のバーが表示されているが、それが選択したパーティションの使用済み領域(クリーム色)と未使用領域(白)を示している。バーの左右にある黒い三角を左右にドラッグすることで、パーティションのサイズを変更できる。もちろん、バーの下にある[New Size]などのボックスに数字を入力して、サイズを直接指定することもできる。また、黒い三角以外の部分をドラッグすると、パーティションの位置を移動することも可能だ。
変更後のサイズが決まったら、[リサイズ/移動]ボタンをクリックする。ただし、この時点ではまだ変更がハードディスクに反映されていないため、ツールバーの[元に戻す]ボタンをクリックすれば、変更前の状態に戻すことができる。
変更を反映するには、ツールバーの[全ての操作を適用します]ボタンをクリックする。すると確認のダイアログボックスが表示される。ここで[適用]ボタンをクリックすると、パーティションのサイズ変更作業が実行される。
パーティションの削除や新規作成などの操作も同じで、まずそれらの変更を設定して、最後に[適用]ボタンで設定をハードディスクに反映させる作業を行わなければならない。
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